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「あんまり美味しくなさそうだね」持ってきた土産の品に文句を言う義姉。帰宅してからも拭えない気持ち

「あんまり美味しくなさそうだね」持ってきた土産の品に文句を言う義姉。帰宅してからも拭えない気持ち

食事会の前日、手土産を選ぶ

数日前に兄から「久しぶりに食事でもしようよ、来週寄ってって」と連絡が来た。

突然の訪問じゃない。ちゃんと呼ばれた席だ。

なら何か持って行こうと、近くのデパートの地下へ足を運んだ。

手土産コーナーには焼き菓子や和菓子の詰め合わせが並んでいて、その中から包装がきれいな焼き菓子のセットを選んだ。

特別高価なものではない。3000円ほどの焼き菓子セットだが、デパートの手土産売り場に並んでいる定番の品だ。

誰かの家に持っていくのに恥ずかしくない商品だと思って選んだ。それが当然だと思っていた。

兄の家に着くと、すでに何人かの親族が集まっていた。

私と同じようにそれぞれ手土産を持参していて、テーブルの端には包みがいくつか並んでいた。和菓子や焼き菓子、フルーツの缶詰など、見た目はどれもよく似た手土産だった。

義姉は次々と受け取り、「ありがとう、気を遣わせてごめんね」と柔らかく笑っていた。和やかな雰囲気だった。

私だけに放たれた一言

食事が終わり、そろそろお開きという頃合いに、私は持参した袋を義姉に差し出した。

「よかったら、どうぞ」

義姉は袋を受け取り、ちらりと確認してから、ぽつりと言った。

「あんまり美味しくなさそうだね」

笑いながら言ったわけではない。

冗談のトーンでもなく、ただ率直に感想を述べるような、静かな口調だった。

私は反応できなかった。一瞬ぽかんとして、それから「そうですか、はは」と情けない愛想笑いをするしかなかった。

義姉はそれ以上何も言わず、袋をそのまま脇に置いた。

会話はそこで終わった。近くにいた兄もほかの親族も、特に何も言わなかった。何事もなかったかのように、帰り支度が始まった。

なぜ私のものだけ

帰宅してから、ずっと考えてしまった。

他の家族が渡した手土産には、義姉は何も言っていなかった。

和菓子も洋菓子も笑顔で受け取っていた。

同じデパートで売っているような商品なのに、なぜ私のだけが違う反応を引き出したのか。

品物の選び方が悪かったのか。包装が地味だったのか。それとも義姉の中に、私への何か別の感情があったのか。

考えても考えても、答えが出なかった。

兄に相談するのも難しかった。義姉のことを悪く言いたいわけじゃないし、ただでさえ夫の家族との関係は気を遣う。

大げさな話にしてしまえば、かえってこじれそうで言い出せなかった。

義姉に悪意があったのかどうかも分からない。無意識に出た言葉なのかもしれない。

でも、だからこそ余計に引っかかる。解釈できないまま、あの言葉だけが、ずっと頭の中に残っている。

次に何かを持って行くとき、何を選べばいいのか、今もまだわからないままだ。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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