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「更衣室まで来るなんて気持ち悪いですよ!」体調が悪い女性スタッフ。心配してついてくる男に突きつけた一言

体調不良でフラフラの後輩、更衣室まで付き添う私たち
その日のシフトは、いつもより人手が少なめでした。私は30代の中堅、フロアの空気を見渡して回るのが自然と役目になっていた頃です。
ふと視線を流すと、入って一年ほどの20代の後輩が、レジ脇でぼんやりと立ち尽くしていました。
顔色は紙のように白く、額には小さな汗が浮かんでいます。
声をかけると、彼女は申し訳なさそうに小さく頷きました。
「すみません、ちょっと頭が……」
これはいけない、と直感が告げます。
一人で更衣室まで歩かせるには明らかにフラフラでした。
私は他の女性スタッフに目配せをして、両側から支える形で休憩エリアの奥にある更衣室へゆっくり向かい始めたのです。
後輩の歩幅は短く、息も浅い。
背中に手を添えながら、私は早く座らせてあげたいと祈るように足を進めていました。
そのときでした。フロアの陰から、ぬるりとした足音が近づいてきたのです。
職場で「若い子好き」と一部で囁かれている、男性社員でした。
「俺もついていくよ」割り込もうとした男性社員に放った一言
男性社員はにこにこと笑顔を作って、こちらの歩調にぴたりと並んできました。聞いてもいないのに、自分から口を開いたのです。
「俺もついていくよ、女の子だけじゃ心配だし」
気遣いの体裁を装った声でした。けれど私の頭の中で、瞬時に赤いランプが点ったのです。
更衣室の入口にはパスコードが設定されていて、女性スタッフ以外は入室禁止のはず。番号を覗き見られるだけでも、後々が不安です。
後輩の細い肩は、すでに私の腕の中で小さく震えていました。
私は立ち止まり、男性社員の方へ顔を上げて、はっきりと言ったのです。
「更衣室まで来るなんて正直気持ち悪いですよ!」
口に出した瞬間、自分でも驚きました。
普段はやんわり距離を置く言い方を選ぶ人間だったので、これほど直球を投げたのは初めてです。
けれど後輩を守るためなら、引くわけにはいきませんでした。
男性社員は一瞬きょとんと固まり、それから取り繕うように笑い、踵を返して去っていきました。
空気がふっと軽くなったのを覚えています。後輩は更衣室の長椅子にゆっくり腰を下ろし、ようやく長い息を吐きました。あとから振り返ると、ハッキリ伝えすぎたかなと胸の内で思うこともあります。
それでも、あの場で言わなかったらと考えるとぞっとするのです。守るべきものがあるとき、人はちゃんと声を出せるのだと知った一日でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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