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「授乳なんて後でいいでしょ!」医療従事者の義家族に生後半年の娘を強奪された日。6年経っても『心が狭い』と笑う夫との絶望的な温度差

あの頃、世界的な感染症で私の周りも不安に飲み込まれていました。
娘は生後半年。外出自粛が続く中、新米ママの私は、張り詰めた緊張感の中で孤独に育児をしていました。
そんな時、義家族から「孫に会いたい」と連絡が入ります。
義両親も親族も全員が医療従事者。「プロだから対策は完璧」という言葉を信じ、少しの時間ならと家に招いたのが、一生の不覚でした。
外されたマスク、奪われた授乳の時間
「さあ、おいで!」と、玄関先で娘は義母に奪い取られました。
驚いたのはその直後です。感染予防のはずのマスクを義母が外したのです。至近距離であやされ、娘は火がついたように泣き始めました。
「ママのところに戻ろうか」と手を伸ばしても、義母はブロック。
「すぐ慣れるわよ」と真っ赤になって泣き叫ぶ娘を返してくれません。
助けを求めて夫を見ても、彼はスマホをいじり「プロに任せれば安心だろ」と他人事でした。
「もう授乳の時間なので」と懇願する私に、義父が言い放った言葉は今も忘れられません。
「せっかく会えたんだ、そんなの、後でもできるでしょ」
結局、一時間近くも泣き叫ぶ娘を返してもらえず、ようやく返された娘を抱きながら、私は静かに絶望しました。
「まだ気にしてるの?」という致命的な溝
あれから6年。娘は小学生になりましたが、私の心にはあの日、最も守りたかった時期に踏みにじられた傷が残ったままです。
時折、この話をすると、夫は決まって呆れた顔をします。
「お前、まだそんなこと気にしてるの?心が狭いなあ」
私が怒っているのは単なる「授乳の邪魔」ではないということです。
私が一番不安だった時に、一番信頼すべきパートナーが、義家族の無神経さを「専門家だから」と全肯定し、私の痛みを笑い飛ばしたこと。
その溝が、今も埋まっていないのです。
七年経っても義家族を許せない自分を、私は「心が狭い」とは思いません。あの日、泣き続けた娘を守れなかった後悔を、私は今も抱え続けているのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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