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「また残り物かよ」弁当のおかずに文句ばかりの父。堪忍袋の緒が切れた母の痛烈な反撃で訪れた平和

「また残り物かよ」弁当のおかずに文句ばかりの父。堪忍袋の緒が切れた母の痛烈な反撃で訪れた平和
「はぁ、また残り物かよ。俺の腹はゴミ箱じゃないんだけど」
夕飯のテーブルにつくなり、父がわざとらしくボヤく。我が家のディナータイムは、いつもこの不快な一言から始まるのがお決まりでした。
父の昼食は、毎日職場に持っていく手作り弁当。そしてその中身は、前夜のおかずをスライドさせるのが我が家の基本ルールとなっています。
これが本当に面倒なのだ。そもそも、なぜ私たちが明日の父の弁当のスペースを気にしながら、遠慮がちに夕飯を食べ進めなければならないのでしょうか。
足りなければ不機嫌、余れば文句の理不尽
「あーあ……これじゃ明日の昼、食べるものがないじゃないか」
ハンバーグや唐揚げなど、家族の好物が並んでお皿がすっからかんになった夜。父はあからさまに落胆した表情を作り、部屋中に嫌な空気を撒き散らします。
「美味しかったね」と和やかだった雰囲気は一瞬でぶち壊し。まるで私たちが父の分まで奪い取ってしまったかのような、謎の罪悪感を抱かされるのです。
じゃあ、もっとたくさん作っておけばいいじゃないか。誰もがそう思いますよね。
母ももちろんそう考え、翌日のお弁当箱がしっかり埋まるように、鍋いっぱいに料理を仕込むことがありました。しかし、その残りが翌日の夕食のテーブルに並ぶと、今度は違うベクトルで文句が飛んでくるのです。
「はいはい、出ましたよ。どうせ俺の役割は残飯の処理だからね」
箸の先でおかずをこねくり回しながら、ネチネチと嫌味を垂れ流す父。少なければ不満を漏らし、多く作って余らせても文句を言う。どっちの道を選んでも文句を言われる無限ループに、私のストレスは限界を迎えつつありました。
ついに雷が落ちた!母の痛烈なカウンター
そして、運命の夜はやってきました。
いつもより少し多めにおかずを作った翌日、余ったおかずが食卓に並んだときのこと。父は案の定、いつもの嫌味モードに突入しました。
「今日も今日とて残飯処理かよ。悲しいねぇ」
その直後。ドンッ!
母が握っていたコップを、テーブルに勢いよく叩きつけました。父の背中がビクッと跳ねます。
「……いい加減にしてくれない!?」
いつもは怒ることのない母の、地を這うような冷ややかな声。ダイニングの空気が一瞬にして凍りつきました。
「足りない時はあからさまに不機嫌になって、多めに作れば残飯扱いってどういうこと!? こっちは毎日あなたの弁当のおかずが困らないように、必死で頭を悩ませてるのに!」
「いや、別にそういうつもりじゃ……」
「そんなに不満があるなら、明日から自分でお弁当の準備をするか、外で食べてきなさい! もう二度と、あなたのためにおかずを取り分けてなんておかないから!」
立て続けに放たれた母の言葉のミサイル。そのあまりの迫力に、父はすっかり縮み上がり、パクパクと口を動かすことしかできません。
「……すまなかった」
消え入りそうな声で白旗を揚げた父の姿を見て、私の心の中に渦巻いていたイライラが、嘘のように晴れ渡っていくのを感じました。まさにスカッと爽快な瞬間です。
その日からというもの、父が食事の量や内容について文句を垂れることは一切なくなりました。母の怒らせてはいけない恐ろしさと、その逞しさを心に刻んだ出来事です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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