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「みんな3000円くらいのプレゼントを持ってくるって」娘の誕生日会で贈り物に露骨な差をつけられた。合わない価値観に抱えた葛藤

相場に合わせたつもりだった
娘が仲良しの友達から誕生日会に招かれたのは、春の終わりのことでした。
初めてのお呼ばれに、娘は前の晩から落ち着きません。
何を持たせようか迷っていると、娘が友達から聞いてきた相場を教えてくれます。
「みんな3000円くらいのプレゼントを持ってくるって」
「そう。じゃあ、それに合わせようね」
失礼があってはいけないと、私は売り場を何軒か回り、文具セットと小さなぬいぐるみを選びました。
ラッピングを頼み、リボンをかけて持たせると、娘は誇らしげにそれを抱えて出かけていきます。会から帰ってきたときも、ほくほく顔でした。
「すごく喜んでくれたよ。すごいねって言われた」
その姿に、私も安心していたのです。相場に合わせておいてよかったと。
同じ顔ぶれを招いた日
数週間後、今度は娘の誕生日でした。
あの友達とお母さんたちを、今度は我が家に招いたのです。テーブルを飾り、料理を並べて、私も少しはりきっていました。
ところが、いただいた品を娘と開けてみると、どれも数百円ほどのお菓子や文房具ばかりだったのです。
気持ちがこもっていれば、値段など関係ない。
頭ではそう思う一方で、先日こちらが包んだ品を思い出すと、うまく飲み込めません。
娘は無邪気に、もらったお菓子を並べては嬉しそうに数えています。その笑顔に救われながらも、私は自分の胸のざわつきを持て余していました。
値段ではないと言い聞かせるほど、あの日結んだリボンの手触りが、妙にはっきりとよみがえるのです。
そこへ、一人のお母さんが明るく笑いました。
「この前は高そうなの、もらっちゃってごめんね」
「いえ、そんな」
私が首を振ると、彼女はからりと続けました。
「うちは最初から、高い物は買わない主義なの」
別のお母さんも、うんうん、とうなずいて同調します。
悪気はないのでしょう。むしろ、あっけらかんとした声でした。ただ、それならあの日、相場を聞いた時点で一言くれていたら。喉まで出かかった言葉を、私は飲み込みました。
「……そうなんですね」
返せたのは、それだけです。
娘たちは隣の部屋で、変わらずはしゃいでいました。
その後、私は誕生日会に無理して合わせるのをやめました。
渡せる範囲で用意し、招くときも気負わない。子ども同士は今も仲良しですが、大人は少し距離を置くくらいがちょうどいいのかもしれません。
そう決めてなお、片づかないお皿を前に、私の手はしばらく止まったままでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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