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「お前もやましい物、入れてるのか」他人のゴミを漁る女→笑顔で差し出された手に恐怖

「お前もやましい物、入れてるのか」他人のゴミを漁る女→笑顔で差し出された手に恐怖
ゴミ捨て場から飛び出してきた女
社会人2年目、初めての一人暮らしにようやく慣れてきたころのことだ。
その朝もいつものように、ゴミ袋を提げて集積所へ向かった。
角を曲がった瞬間、道沿いの一軒家から50代半ばくらいの女性が勢いよく飛び出してきて、私は思わず足を止めた。
「アンタ、そこのアパートの人だろう」
いきなり詰め寄られ、心臓が跳ねた。
何のことか分からず立ちすくむ私に、その人は聞き覚えのない名前を挙げて「あの女か」と迫ってくる。
まったくの人違いだと必死に伝えて、ようやく誤解は解けた。
けれど、ほっとする間もなかった。今度は延々と、名前も知らない誰かへの愚痴が始まったのだ。
曰く、そのアパートに住む女はルールを守らず、出してはいけない物まで平気で捨てていくのだという。
唾を飛ばす勢いでまくし立てられ、私はただ相槌を打つしかなかった。
なぜ通りすがりの私がこの話を聞かされ、しかも同じアパートの住人だというだけで最初は疑われなければならなかったのか、まるで分からなかった。
笑顔で差し出された手
話しながらも、その人の手はずっと動いていた。
集積所に積まれた他人のゴミ袋を一つずつ開けては、中をのぞき込んでいる。
自分の家から出したものではない。近所の誰かが出した袋を、当然のような顔で検分しているのだ。
誰が何を捨てたのか、この人はすべて把握しようとしているのかもしれない。そう気づいた瞬間、背筋がすっと冷えていくのを感じた。
愚痴はまだ続いていたが、私はもう内容が耳に入ってこなかった。
やがて、その視線が私の手元のゴミ袋に移った。
「そのゴミ袋、私が代わりに入れといてやる」
にっこりと差し出された手が、なぜかとても怖かった。
親切ではなく、中を確かめたくて言っているのだと直感でわかった。結構です、と丁重に断った瞬間、女性の顔から笑みがすっと消えた。
「お前もやましい物、入れてるのか」
低い声でそう凄まれ、私はもう何も言えなかった。
袋を握りしめたまま後ずさりし、そのまま来た道を駆け戻った。振り返る勇気はどうしても出なかった。それからしばらく、私はゴミを出す時間をわざとずらすようになった。
収集車の音が聞こえてから走って出しに行く。あの人と鉢合わせしないためだけに、毎回そうした。幸い、ほどなくして私は別の街へ引っ越すことになり、二度とあの人と顔を合わせずに済んだ。それでも、ゴミを出すというなんでもない行為が、あの朝を境にずっと緊張を伴うものになってしまった。
他人のゴミを一つずつ確かめる人が、すぐそばで平然と暮らしている。その事実だけが、いつまでも背中に張りついて離れなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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