Share
「有給は使わない、看病はお前の仕事だ」双子の看病を丸投げして自室に籠った夫。1週間後、夫に訪れた自業自得の結末

「有給は使わない、看病はお前の仕事だ」双子の看病を丸投げして自室に籠った夫。1週間後、夫に訪れた自業自得の結末
「看病はお前の仕事だ」と籠る夫
我が家は、1歳の双子の息子と4歳の娘がいる5人家族です。私がパートを始め、保育園に通いだした双子は、しょっちゅう熱を出しました。
そのたびに仕事を休んで看病する日々。ひと月に数回しか出勤できないこともありました。
ところが夫は、手伝うどころか、こう言い放ったのです。
「有給は使わない、看病はお前の仕事だ」
俺は仕事を休めない。そう続けた夫は、耳を疑う理屈を並べ始めました。
「子どもが熱を出したら、うつらないよう部屋に籠るかホテルに行く。周りはみんなそうしてる」
そう言うが早いか、夫は自分の部屋に引きこもってしまいました。
1週間後、一人だけ倒れた夫
その日から、夫は家事も育児もいっさい放棄しました。熱を出した一番下の息子はもちろん、子どもたち全員と顔を合わせようとしません。
私は三人の子を抱え、食事も寝かしつけも一人でこなす毎日。それでも夫は、部屋から出てこようとしませんでした。
双子は代わる代わる熱を出し、上の娘まで鼻をぐずらせ始めます。ドアの向こうの夫は、食事だけを黙って受け取ると、また閉じこもってしまうのでした。
「ちょっとくらい、代わってくれない?」
ドアの外から声をかけても、返ってくるのは冷たい一言だけ。
「無理だって言ってるだろ。仕事に響く」
取りつく島もありません。私は熱い息子を抱え直し、上の二人の食事の支度に取りかかりました。
そうして子どもたちを避け続けて、ちょうど1週間が過ぎた頃でした。夫の部屋から、かすれた声が聞こえてきたのです。
「喉が痛い……熱がある気がする」
子どもとは一度も接触していないはずの夫が、なぜか一人だけ発熱していました。誰にもうつされようがないのに、です。
「あれ、おかしいね。あなた、誰とも会ってないのに」
私が言うと、夫はばつが悪そうに口ごもりました。それでも、すがるような目でこちらを見てきます。
「なあ、少し看病、頼めないか……」
「私、パートがあるから」
夫は口を開きかけ、何も言えずに布団をかぶりました。あれだけ立派に語っていた理屈を、自分に向けられて返す言葉もないようでした。
結局その日、夫は自分で保冷剤を取りに立ち、フラフラとゼリーを買いに出るはめになりました。私が三人の子と過ごしてきた一週間の大変さを、たった一日で思い知ったのです。
その一件以来、夫は子どもが熱を出すと、自分から仕事を調整するようになりました。あの日籠った部屋のドアは、今は開けっ放しです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


