MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「トイレ掃除参加できないなら、3000円払ってね」清掃活動を休むと3000円取る町内会→会計記録で判明した最悪の事実とは

トイレ掃除参加できないなら3000円払ってね清掃活動を休むと3000円取る町内会→会計記録で判明した最悪の事実とは

出られないなら金を払えという決まり

引っ越してきた地域には、公民館と共同トイレを住民で掃除する清掃活動があった。

問題は、出られない人から金を取る決まりだ。

班長が玄関先で言った。

「トイレ掃除参加できないなら、3000円払ってね」

「仕事で、どうしても抜けられなくて」

「出れないなら金払って。みんなそうしてるから」

夏前の草むしりも同じだった。

一日炎天下に出るか、出られなければまた3000円。

共働きの我が家は、年に何度も封筒を渡すことになった。

清掃そのものは、住民が交代でやれば一時間で終わる程度の作業だ。

業者を雇うわけでもない。それなのに、不参加の世帯からだけ毎回お金が消えていく。

「これ、掃除の人を雇うわけでもないのに、集めたお金はどこに消えてるんですか」

「決まりだから。あなた、引っ越してきたばかりでしょう」

それしか返ってこない。割に合わない、と思いながらも私は払い続けた。

もやもやが決定的になったのは、ある夏の草むしりの朝だった。

汗だくで雑草を抜く住民の中に、町内会の主のような女性の姿だけがない。

「あの人、いつもいませんよね」

隣で軍手をはめた年配の住民が、声をひそめた。

「あの人は昔からずっと免除よ。徴収もされてないって話」

強制する側が、自分だけ出ないし払わない。そんなことがあっていいのか。

総会で読み上げられた一行

私は会計係に頼んで、過去三年分の徴収記録を見せてもらった。誰がいつ、いくら払ったかが世帯ごとに並んでいる。

主の世帯だけ、不参加の年もきれいに空欄だった。

年度末の総会で、私は手を挙げた。

「不参加だと3000円。それなのに、一度も出ていない世帯から一円も徴収されていない年があります」

「この免除っておかしくないですか?」

会場がざわついた。主の女性が立ち上がる。

「私は色々とやってるの。あなた新入りでしょ」

「役の名簿、ここにありますけど、お名前ありませんでした」

会計記録を回すと、住民たちが顔を見合わせた。

「うちは去年、出られなくて1万2000円も払ったわよ」

「私も。あの人が免除なんて聞いてない」

声は一つではなかった。長年おかしいと感じていた人が、こんなにいたのだ。

主は顔を赤くして何か言いかけたが、言葉が続かない。

その総会で、不参加の徴収金そのものを廃止することが決まった。

掃除は出られる人が出る、出られない人は次に回す。それだけの話だった。

「ずっと言えなかったの。ありがとうね」

帰り際、軍手の住民が私の手を握った。次の夏からは、三千円の封筒を用意することはなくなった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

CHARACTERS

登場人物から探す

THEME

テーマ・シチュエーションから探す

ENDING

結末から探す

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

「空いてたから停めただけよ!」我が家の駐車場に無断駐車を繰り返す隣人。だが、防犯カメラの映像を見せた瞬間に青ざめた

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking