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「塾代は月8万かけてるのよ」成績自慢を続けるママ友。だが、私が正論を伝えた結果

会うたびに始まる成績自慢
子どもが同じ小学校に通うママ友とは、参観日やイベントでよく顔を合わせる仲だった。
気さくで話しやすい人で、私も親しくしていたつもりだ。
ただ、顔を合わせると必ず始まる話題があった。
子どもの成績と、習い事のことだ。
「うちの子、もう英検の勉強を始めたのよ」
「塾代は月8万かけてるのよ」
そう言って、彼女は少し得意げに笑う。うちの子がどこまで進んでいるのか、家で何時間勉強しているのか、細かく聞いてくることもあった。
「お宅は塾、どうしてるの。まだ通わせてないの」
悪気はないのだろう。でも、いつも比べられているようで、そのたびに胸の奥がざわついた。
関係を崩したくなくて、私は毎回笑ってやり過ごしていた。
「すごいね」
相槌を打つばかりの自分に、少しずつ疲れていった。
参観のあとのランチでも、話題はいつも成績表や模試の順位だった。
まだ低学年なのに、と思っても口には出せない。
家に帰るたび、自分の子育てを否定されたような気持ちが、少しずつ積もっていった。
穏やかに引いた一本の線
ある日の参観帰り、いつものように彼女が切り出した。
「お宅、このままで大丈夫。うちなんて毎日3時間はやらせてるわよ」
また比較が始まる。いつもなら聞き流すところだった。でもこの日は、思い切って言葉にした。
「うちはうちのペースで頑張るから、大丈夫」
責めるつもりはなかった。できるだけ穏やかに、でもはっきりと伝えたつもりだ。
彼女は一瞬、言葉に詰まった。
「え、あ……そう、よね」
それまでの得意げな表情が、すっと引っ込んだ。ばつが悪そうに視線を泳がせて、それきり黙ってしまった。
近くで聞いていた別のママが、そっとうなずいてくれた。
「それでいいと思う。子どもって、比べられるのが一番しんどいもんね」
その一言に、場の空気がふっと私の側へ傾いた。
彼女はもう、何も言い返せずにいた。
いつも余裕たっぷりだった人が、初めて気まずそうに目を伏せている。周りのママたちの視線も、いつのまにか彼女から私へと移っていた。
あれからも彼女とは普通に話す。でも、以前のように塾代や成績を持ち出して比べてくることは、なくなった。
私と目が合うと、どこか気まずそうに話題を変える。
「もっと早く、こう言えばよかった」
穏やかに線を一本引くだけで、こんなに気持ちが軽くなるなんて思わなかった。我が家には我が家のペースがある。そう胸を張って言えるようになった自分が、少しだけ誇らしかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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