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「まだ0時だ、子どもと遊んで何が悪い」真下の寝室に響き続けた騒音。だが、同じ父として夫が告げた一言
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真下に響く深夜の音
15年以上も前のことです。
当時の我が家は、8世帯が入った小さなアパートで暮らしていました。
住んでいるのはほとんどが、幼稚園くらいの子どもがいる家庭です。
我が家は1階の部屋で、寝室のちょうど真上には、同じくらいの年頃のお子さんがいるお宅がありました。
ある夜のことです。
深夜、頭の上でバタバタともの凄い音が鳴り始めました。
子どもが走り回る足音に混じって、何かを勢いよく蹴るような、ボールがぶつかる音まで聞こえてきます。
最初は、私も夫も黙って我慢していました。古いアパートで床も薄く、上の生活音がよく響くのは、入居したときから承知していたからです。
けれど音は一向にやまず、それどころか少しずつ激しくなっていきます。
とうとう、眠りの浅い我が子まで目を覚まし、火がついたようにぐずり始めてしまいました。
抱き上げてあやしても、頭の上の音がやまないかぎり、なかなか泣きやんではくれません。壁の時計を見上げると、日付はとっくに変わっています。
「さすがに、これはひどいね」
ふだんは温厚な夫が、静かにそう言って立ち上がりました。声を荒らげるでもなく、上着だけ羽織って、そっと部屋を出ていったのです。
夫が階段を上がった瞬間
夫が上の階へ上がっていくのを、私は子どもを抱いたまま、祈るような気持ちで待っていました。
やがてインターホンの音が聞こえ、ドアの開く気配がします。
夫は怒鳴ることもなく、深夜に響く音で子どもが起きてしまったことを、ただ穏やかに伝えたそうです。
すると、出てきた父親は、はじめこそ気まずそうに、こう口にしたといいます。
「まだ0時だ、子どもと遊んで何が悪い」
けれど夫が、下の寝室にはっきり音が響いていること、赤ん坊が目を覚ましてしまったことを重ねて話すと、父親の顔つきはすっと変わったそうです。
「…すみません、まったく気づきませんでした」
父親は、素直にそう頭を下げてくれました。どうやら、子どもの寝つきが悪く、夜中にサッカーの相手をしてやっていたのだといいます。
戻ってきた夫の話を聞いて、私はほっと胸をなでおろしました。
悪気があったわけではなく、下の階まで音が届いているとは、思ってもみなかったのでしょう。
その夜を境に、頭の上からあの音が響くことは、ぴたりとなくなりました。
廊下で顔を合わせれば、向こうから会釈してくれるようにもなりました。ただ一言伝えるだけで、こんなにも変わるものなのだと、あの夜のことを今でもよく覚えています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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