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「洗濯物くらいで責めるな」喧嘩するたびに家を出る夫。翌週、私が先に家を出た結果

洗濯物から始まった喧嘩
週末になると、なぜかうちは、些細なことで喧嘩になる。
その日の火種は、たたまれずに山になった洗濯物だった。
「洗濯物、たたんでくれた?たたまないなら、せめて取り込んでほしかったな」
「今、やろうと思ってたんだよ」
「そのセリフ、昨日も聞いた気がするけど」
私が軽く返しただけで、夫の機嫌は一気に急降下した。ソファから勢いよく立ち上がると、こちらを睨みつける。
「洗濯物くらいで責めるな」
そう言い捨てて、夫は玄関へ向かった。
「もういい、出かけてくる」
ドアが、乱暴に閉まる音がした。あとに残されたのは、私と、3人の幼い子どもたちだけだった。
数時間後の「夕飯なに?」
長男が、不安そうに玄関のほうを見た。
「パパ、どこ行ったの?」
「また、お散歩かなあ」
次男がそう言うと、いちばん下の子は、状況もわからないまま「パパー」とドアへ手を伸ばす。私は、その小さな背中をなでながら、心の中でつぶやいた。
(家を飛び出したいのは、こっちなんですけど)
それから数時間後。夫は、何事もなかったような顔で帰ってきた。玄関で靴を脱ぎながら、実にあっさりと言う。
「ただいま。ねえ、夕飯なに?」
その前に、言うことがあるでしょう。喉まで出かかった言葉を、私はぐっと飲み込んだ。責めても、この人には響かない。それより、もっといい方法を思いついてしまったのだ。
翌週の、静かな玄関
次の週末が来た。
案の定、また些細なことで、夫の機嫌が悪くなりかけた。その空気を感じ取った瞬間、私は先手を打った。
「ちょっと出かけてくるね。あとはお願い」
今度は、私のほうが玄関を出た。子どもたちのことは、任せて大丈夫な支度をしてから、近所のカフェでゆっくりお茶を飲んだだけ。
数時間して戻ると、家の中は、ひどい有様だった。
夫は、3人の子に囲まれて、疲れ果てた顔をしていた。散らかったおもちゃ、たたまれない洗濯物、鳴りやまない末っ子の泣き声。
私は玄関で、あの日の夫とそっくりの口調で言ってみせた。
「ただいま。夕飯、なに?」
玄関に、しんと静けさが降りた。
あの日の自分の言葉を、そっくりそのまま返された夫は、口を半開きにしたまま、何も言えずにいる。
やがて夫は、ばつが悪そうに目を伏せ、絞り出すように言った。
「…ごめん。先週は、一人で出ていって、悪かった」
それからというもの、夫が「もういい」と家を飛び出すことは、なくなった。飛び出したその先で待っているのが、この静かな玄関だと、身をもって知ったからだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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