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「納得するまで寝るな、話は終わってない」夜22時から1時間続く夫の説教。だが、泣き出した娘の一言で夫が黙り込んだ

夜22時に始まる説教
うちの夫は、一度喧嘩になると、とにかく長い。私への不満や文句が、だらだらと途切れなく続くのだ。
きっかけは、いつも些細なことだった。その夜も、洗い物を先にするかどうか、そんな程度の言い合いから始まった。気づけば時計は、夜22時を回っている。
「そもそも、君のその言い方がよくないんだ」
話は、どんどん本筋からずれていく。前に言われて傷ついた、言われっぱなしは悔しい。何年も前のことまで蒸し返して、夫の小言は止まらない。もとをたどれば、勝手に不機嫌になったのは夫のほうなのに、いつのまにか私が責められる側に回っていた。
「もう遅いから、この話はおしまいにしよう。お互いさまでしょう」
いつも先に折れて、そう切り出すのは私のほうだ。それでも夫は、少しも収まらなかった。
「納得するまで寝るな、話は終わってない」
1時間、終わらない小言
それから、さらに説教は続いた。
始まってから、かれこれ1時間。同じ話を、言葉を変えては何度も繰り返す。
「僕は間違ったことは言ってない。君が認めればいいだけだ」
「わかったから、もう休ませて」
「口ではそう言って、本心じゃないだろう」
「じゃあ、どうすれば気が済むの」
「そうやって話を打ち切ろうとするのが、間違ってるんだ」
何を答えても揚げ足を取られ、話は振り出しに戻る。子どもが隣の部屋で眠っていることも、平日の夜だということも、夫の頭にはないようだった。私はただ、時間が過ぎるのを待つしかない。
泣き出した娘の一言
そのときだった。物音で目を覚ましたのか、寝室から娘がとことこと出てきた。目を真っ赤にして、今にも泣き出しそうな顔をしている。
そして娘は、夫の袖をつかんで、しゃくり上げながら言った。
「パパ、ママをいじめないで」
その瞬間、あれだけ止まらなかった夫の口が、ぴたりと閉じた。娘の目には、延々と続く父親の小言が、母親を責め立てる姿に映っていたのだ。
「……いや、パパは、いじめてなんか」
言いかけて、夫は続きを飲み込んだ。顔がみるみる強ばり、それきり黙り込んでしまう。得意げに正論を並べていた人が、幼い娘の一言の前で、何も言い返せずにいた。
「ほら、パパも反省してるって。もう寝ようね」
私が娘を抱き上げると、夫は決まり悪そうに目を逸らした。あれだけ正しさを主張していた人が、寝室に戻るまで、ひと言も発しない。
その夜を境に、夜中まで続いていた長い説教は、ぴたりと鳴りをひそめた。娘の涙に勝てる正論など、どこにもなかったのだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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