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「田舎の七五三じゃ見劣りする」姪の晴れ着もケーキも勝手に決める祖母→正直な気持ちをぶつけてみると

関東から届き続けた七五三の箱
姪の七五三が近づいたのは、去年の秋だった。
兄夫婦は関東で暮らしているが、私の実家で祝いたいというので、家族みんなで楽しみにしていた。
ところが準備が進むにつれ、妙なことが増えていった。
まず実家に大きな箱が届いた。開けると、レンタルの晴れ着一式。送り主は、姪の母方の祖母だった。
衣装を先に送っておくのは分かる。けれど数日後、また箱が届いた。
今度は立派なケーキだった。姪が関東に帰ってから渡せばいいのに、なぜかこちらの実家宛てになっていた。
電話口で、向こうの祖母は得意げだった。
「田舎の七五三じゃ見劣りする」
だから衣装も写真スタジオも全部自分が手配した、と言うのだ。母は受話器を持ったまま、困った顔で私を見た。
「主役はあの子なのにねえ」
悪気はないのかもしれない。でも、何もかも向こうが仕切って、こちらは黙って従うのが当然、という空気が伝わってきて、私は少しもやっとした。
3歳の主役の前で引いた線
七五三の当日。神社での参拝を終えると、向こうの祖母は早くも次の指示を出し始めた。
「写真はうちが頼んだスタジオで撮るから。食事もこちらで予約してあるのよ」
晴れ着姿の姪は、慣れない草履で足をもじもじさせている。3歳の主役そっちのけで、大人たちが段取りの話ばかりしていた。
私は姪の前にしゃがんで、目を合わせた。
「疲れてない?今日はあなたが主役だよね」
姪がこくんと頷く。それから私は、向こうの祖母に穏やかに切り出した。
「お気遣い、本当にありがとうございます。ただ、この子が主役ですから、あとは兄夫婦の好きにさせてあげませんか」
声を荒げたわけではない。ただ、順番が逆になっていますよ、と伝えただけだった。
祖母は一瞬、言葉に詰まった。
「……そうね。私、出しゃばりすぎたかしら」
兄も横から「母さんたちの気持ちはありがたいけど、次からは相談してから決めよう」と続けた。向こうの祖母は、ばつが悪そうに小さく頷いた。
張り合うでもなく、主役は子どもだと伝えただけ。それでも、勝手に何もかも送りつける流れは、そこで自然と止まった。
写真は結局、兄夫婦が選んだ近所の写真館で、みんな笑顔で収まった。ケーキは参拝のあと、家族そろって囲んだ。向こうの祖母も、ようやく肩の力を抜いたように、姪の頭を撫でていた。
行事の主役は、いつだって子どもだ。それを大人が思い出しさえすれば、余計な張り合いはすっと消える。あの日から、七五三の話でぎくしゃくすることは、もうなくなった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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