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「うちが何かルールを破ってる?」なぜか、捨てたはずのゴミ袋の位置が変わってる→母が監視して見てしまった犯人の正体

うちのゴミだけが移動している
団地のゴミステーションに家庭ゴミを出すと、なぜか毎回うちの袋だけが別の場所へ動かされていた。
回収日の朝、所定の囲いの中にきちんと出したはずなのに、夕方には端のブロックの陰にぽつんと寄せられている。何度確かめても、移されるのは決まってうちの袋だけだった。
「出し方が悪かったのかな」
母は最初そう言って、袋の縛り方を変えてみたり、出す時間をずらしてみたりした。
それでも翌週もまた、うちの袋だけが隅へ追いやられている。
「うちが何かルールを破ってる?」
「分別は完璧だよ。出す場所だって決まり通り」
家族で何度も話し合ったが、原因がまるで見えない。誰かに嫌われているのか、それとも自分たちが気づかない失敗をしているのか。
理由が分からないまま続くこの状況に、家中がじわじわとモヤモヤを募らせていった。
動かしていた人物の正体
気になって仕方がなかった母は、ある回収日の朝、少し離れた場所からゴミステーションの様子をうかがうことにした。
しばらくすると、同じ団地に住む年配の男性が囲いに近づいてきた。そして、うちの袋だけを無造作に持ち上げ、わざわざ端のブロックの裏へ移している。
「あの人が、毎回うちのを動かしてたんだ」
その晩、母は意を決して男性の家を訪ねた。
応対に出たのは奥さんだった。母は丁寧に、しかしまっすぐに切り出した。
「うちのゴミだけ、毎回別の場所に移されているんです」
「なぜうちのゴミだけ動かすんですか?」
長く溜めてきた問いを、母は奥さんへぶつけた。
奥さんは一瞬、言葉を詰まらせた。
それから、観念したように肩を落とした。
「…うちの人が、やっていたんですね。本当に、申し訳ありません」
事情を問い詰めるまでもなく、奥さんは事実を認めた。長い間うちを悩ませていた正体が、あっけなく明らかになった瞬間だった。
玄関先で受け取った謝罪
後日、その男性が奥さんと二人で、うちの玄関先に揃って頭を下げに来た。手には菓子折りまで携えている。
「長い間、嫌な思いをさせてしまって申し訳なかった」
男性はそう言って、深く腰を折った。
隣で奥さんも一緒に頭を下げる。動かしていた理由については多くを語らなかったが、二人が並んで詫びる姿には、ごまかそうとする気配はなかった。
「わざわざありがとうございます。理由が分かって、こちらもほっとしました」
母がそう返すと、男性はもう一度頭を下げて帰っていった。長く溜め込んでいた不快感が、玄関先のこのやり取りで一気にほどけていく。
閉めた玄関の前で、母と顔を見合わせて思わず笑ってしまった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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