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「早く離婚してくれないかな」遠足の時の弁当箱に入っていたメロンパン→小5の僕が抱えていた本音とは

「早く離婚してくれないかな」遠足の時の弁当箱に入っていたメロンパン→小5の僕が抱えていた本音とは
父は僕、義母は連れ子の兄
小学校も高学年になる頃、家の中の空気を子供ながらに感じ取るようになっていました。
父は僕のことを可愛がってくれていました。
逆に、連れ子の義兄のことはあまり好きではなかったように思います。
義母はというと、やっぱり自分の息子である兄のことを大切にしていました。
父は僕が好き。
義母は兄が好き。そんな構図の中で生活していると、子供ながらにどこか居場所のなさのようなものを感じていたんです。
夕方、義母が兄の好きな唐揚げをまとめて揚げる音を、僕は別室の宿題机から聞いていました。
食卓に座っても、僕の皿だけ唐揚げが2つで、兄は5つ。父が黙って自分の皿から2つ移してくれる、そんな毎日が普通でした。
洗濯物も、義兄の靴下は丁寧に揃えて畳まれているのに、僕のはひと塊で床に置かれていました。日々の細かな手間の差が、子供の僕には文字より早く伝わる言語のようでした。
その頃の僕は、夜になると布団のなかでよくこう思っていました。
「早く離婚してくれないかな」
そうしたら、祖母の家に戻れるのに。誰にも言えないけど、それが小5の僕の本音でした。
遠足の弁当箱に入っていた1個
小学5年生の遠足のことです。
お昼の時間になり、みんなでお弁当を広げました。
友達は、おにぎりや卵焼き、ウインナーなど、いわゆる遠足のお弁当でした。
僕も弁当箱を開けました。
中に入っていたのは、市販のメロンパンが1個。それだけでした。
しかも、袋のままではなく、なぜか袋から出されて弁当箱に直接入っているメロンパン。
包装をわざわざ剥がす一手間だけはかけられているのが、かえって不思議でした。
横の友達がチラッと見て、何か言いかけて口を閉じたのを覚えています。僕は笑って「うちの母さん面白いだろ」と先に言いました。
そうやって笑い話に変えないと、その場が成立しなかったんです。
遠足のしおりには「お弁当の交換は禁止」と書かれていましたが、友達は自分の卵焼きを黙って僕の弁当箱の隅に置きました。
何も言わずに座って、また自分の弁当に戻っていきました。
当時はそれが普通で、悲しいというより「ネタ」みたいな感じでした。
家に帰っても、義母にも父にも何も言いませんでした。言ったら何かが崩れる、そんな予感がしていたんです。
今振り返ると、あの頃はいろんなことがあったけれど、こうして笑える思い出もあるんだなと思います。
ただ、袋を剥がす数秒の手間のなかにあった気持ちの距離だけは、大人になった今も時々思い出します。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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