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「俺がやる必要ねえだろ」飼い始めた猫の世話を祖母に丸投げした祖父。だが、猫の怒りの鉄槌で気持ちが晴れた
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「俺がやる必要ねえだろ」飼い始めた猫の世話を祖母に丸投げした祖父。だが、猫の怒りの鉄槌で気持ちが晴れた
祖父のために迎えた猫
外出することが少なくなった祖父のためにと、家族で相談して祖父母の家に猫を迎えることにした。
毎日責任を持って何かをこなすことで、生活にリズムが生まれるといいな、という願いもあった。
世話は全部祖父に任せる。
そう決めて、まだ小さな子猫を受け入れた。
来た初日、祖父は「かわいいな」と目を細めた。
一緒に世話ができるかもしれないと思った矢先のことだった。
数週間後に様子を見に行くと、餌の器が空のまま、トイレは数日分が手つかずだった。
台所では祖母が猫のご飯を用意していた。
「お世話はおじいちゃんの担当って決めたじゃない」と声をかけると、祖父は不満そうに言い返してきた。
「誰がやってもいいだろ」
そっぽを向いて、それ以上話し合う気配もない。
任せると言っておいてこの態度には、胸のどこかがざわついた。
さらに小声でこう付け足した。
「俺がやる必要ねえだろ」
祖母は何も言わず、黙って猫のそばに戻っていった。
最初の数日だけは餌をやっていたが、すぐに忘れるようになったと後で祖母が教えてくれた。
猫が覚えていたこと
飼い始めてひと月ほど経つ頃には、猫の行動に明確な傾向が出てきた。
私が来ると玄関から出てきて足元にまとわりつき、祖母のひざには自分から乗っていく。
ところが祖父が近づくと、さっと距離を取って部屋の隅に退いていく。世話をしてくれる相手を、猫はきちんと覚えていた。
ある日また様子を見に行くと、やはり祖母が一人でこなしていた。
猫のご飯を用意しながら、祖母が「じいちゃん、最近少し元気ないみたいよ」とぽつりとこぼした。
それでも「もう少し一緒にやってみよう」と声をかけると、祖父は今度は怒り気味の声で私と祖母に向かってまくしたてた。
自分が悪いとは一切認めない口ぶりだった。
そのとき、リビングでうとうとしていた猫が急に目を開けた。すっと立ち上がり、祖父の足元めがけてまっすぐ走ってきた。
前足を持ち上げ、座っている祖父の膝にぽんと猫パンチを一発。続いてズボンの裾を口でくわえ、ぐいっと引っ張った。引っ掻きもした。
「やめろ!」
祖父が驚いて声を上げた。猫はゆっくりと離れ、また部屋の端に戻っていった。何事もなかったかのように。
ただの偶然だと分かっている。でも、祖父が声を荒げたちょうどそのタイミングで猫が動いた。
「そっちが怒鳴るなよ」と代わりに言ってくれたような気がして、胸の中のもやもやが少しだけ晴れた気がした。
その日以来、猫はあいかわらず祖父から適度な距離を保っている。祖母は今日もお世話を続けているが、猫がそばにいるから、それほど孤独ではないのかもしれない。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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