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「ちょっと、当たってますよ」満員電車でリュックを人にぶつけまくる乗客。だが、注意することも出来ず抱えたジレンマ

「ちょっと、当たってますよ」満員電車でリュックを人にぶつけまくる乗客。だが、注意することも出来ず抱えたジレンマ

朝から始まった、じわじわしたストレス

平日の朝、いつも通りの満員電車に乗り込んだ。

乗客が密集する車内で、スマートフォンの画面に視線を落としたまま大きなリュックを背負って立っている男性がいた。

リュックの容量はかなりあり、後ろへの出っ張りがちょうど私の腕のあたりに迫っていた。

少し体をずらした。

だが電車が揺れるたびに、また同じ距離まで近づいてくる。

彼の視線はずっとスマートフォンの画面に向いたまま、周囲への意識が全くないようだった。乗り込んでから一度も顔を上げた様子がなかった。

「ちょっと、当たってますよ」とは言えなかった

もう一度、体を少し引いた。それでもリュックが揺れてくる。

「ちょっと、当たってますよ」

そう言いたかった。

でも声に出せなかった。朝から揉め事を起こしたくない気持ちと、そもそも気づいていない相手に指摘するのが面倒くさいという気持ちが重なって、ただ黙って体をずらし続けた。

下車駅まで、その繰り返しだった。

ずらす、近づいてくる、また少しずらす。

隣の乗客も同じように少しずつ体をひいていた。誰もが黙っていた。

降りるとき、男性はまだスマートフォンを見ていた。

こちらに目を向けることは一度もなかった。リュックの存在を気にしている様子も、まるでなかった。

降りてからも晴れなかった気持ち

改札を抜けながら、何とも言えない気分が続いていた。

リュックは混雑した車内では手に持つか前に抱える。それを知っている人間からすれば、当然の話だ。

でも、それを全員が当然と思っているわけではないのだと改めて実感した。

マナーとして広まっているつもりでも、届いていない人には届いていない。

注意するほどのことでもないし、向こうは悪意すらなかったのだろう。

だからこそ言葉にしにくく、モヤモヤだけが残る。指摘すれば「大げさだ」と思われるかもしれない。

でも黙り続けることにも、少し疲れる。

自分が学生の頃から、このマナーは言われ続けてきた。

それなのに毎朝同じことが繰り返されている。仕組みの問題なのか、習慣の問題なのか、それとも自分が気にしすぎなのか。

答えが出ないまま、翌日の朝も同じ路線に乗る。

また似たようなことが起きるかもしれない。そのたびに、どうすれば正解なのか考えながら体をずらしているのだろうと思うと、少し気が重くなった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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