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「お醤油切らしちゃって。少し貸してくれない?」と頼んできたご近所さん。毎回借りようとするご近所さんが勝手に押し付けてきたルールとは

「ねえ、ちょっとお醤油切らしちゃって。少し貸してくれない?」
近所に住む奥さんは、そんな軽いノリで頻繁に我が家のインターホンを鳴らします。
最初は「困った時はお互い様」と応じていた私ですが、彼女の「貸して」は、いつの間にか身勝手なルールにすり替わっていました。
「これ、お礼に持ってきたお酒。そっちの食材よりずっと高いんだから、あなたの方がお得でしょ?」
そう言って、家にある適当なお酒を押し付けては、借りたはずの食材を返さずに自分のものにしてしまうのです。
こちらが求めてもいない「勝手な物々交換」。借りると言いながら一度も返ってきた試しのない状況に、私のモヤモヤは募る一方でした。
「うちにはないわ」断った先で起きた事件
ある日のこと、彼女がまたやってきました。提示されたのは、我が家には備えのない珍しい食材。
「あいにく、うちはそれを置いていないんです」と正直に伝えると、彼女はあからさまに不満げな顔。しかし、引き下がるかと思いきや、驚きの行動に出ました。
「じゃあ、お隣さんならあるかしら。ちょっと聞いてくるわね!」
そのまま隣の家へと向かった彼女。窓を開けていた私の耳に、隣の玄関先でのやり取りが漏れ聞こえてきました。
どうやら無事にお目当ての品を手に入れたようでしたが、そこからがこれまでと違いました。
いつものように「高いお酒だから」と強引に話を終わらせようとした彼女に、お隣の奥さんは凛とした声で言い放ったのです。
「うちはお酒を飲みませんから、それは要りません。借りたものは、後できちんと『同じ物』を返してくださいね」
はっきり拒絶されてようやく気づいた、自身の非常識
これまで誰も文句を言わなかった「マイルール」を真っ向から否定され、彼女は相当なショックを受けたようでした。
後日、共通の知人から聞いた話では、彼女はお隣さんにきちんとした菓子折りを持って、平謝りしていたといいます。
「あんなに恥ずかしい思いをしたのは初めて。良かれと思ってお酒をあげていたのに……」
彼女の落胆ぶりを耳にして、私の心はこれまでにない解放感で満たされました。なぁなぁで済ませず、はっきりと拒絶してくれたお隣さんには感謝しかありません。
善意を盾にした図々しい振る舞いは、いつか必ず自分に返ってくる。当たり前のマナーの大切さを、改めて実感した出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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