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「母さんの飯が美味いから」産後の妻を置いて実家へ帰った夫。だが、郵送されてきた書類を見て思わず顔色が青ざめる

産後の妻を置いて実家へ帰る夫
出産を終えて退院した、その直後のことです。まだ体も回復しきらない私を残して、夫は自分の実家に帰ってしまいました。
きっかけは、義母からかかってきた一本の電話でした。
「心配だから、こっちに帰ってらっしゃい」
生まれたばかりの孫より、成人した我が子の世話を焼きたいのです。
受話器を置いた夫は、迷う様子もなく旅行バッグを引っぱり出しました。
「母さんの飯が美味いから」
荷物を詰めながら、夫は悪びれもせず、そう言い放ちました。
「今、私を一人にするの?」
生後数日の赤ん坊を胸に抱えた私が、すがるように問いかけても、夫はこう付け加えるだけでした。
「母さんも寂しそうだしさ。ちょっと行ってくるだけだって」
玄関の扉が、ぱたんと閉まりました。その乾いた音を、私は今でも忘れられません。
その夜から、真夜中の授乳も、細切れの睡眠も、慣れないおむつ替えも、すべて私一人でした。泣きたくなる夜も、夫は実家で温かいごはんを食べていたのでしょう。
心配して連絡をくれるのは、私の母や友人ばかりでした。肝心の夫は、たまに届くメッセージで「元気か?」と聞いてくるだけ。まるで他人事のような一言に、私の気持ちは日ごとに冷えていきました。
郵送した一通に青ざめた夫
数日たっても、夫が帰ってくる気配はありませんでした。私は泣くのをやめ、静かに一つの決断をしました。
役所で用紙をもらい、必要事項を書き込み、封筒に入れて、実家の夫あてに送ったのです。中身は、記入を済ませた離婚届でした。
何を言葉で伝えるより、この一通のほうがずっと届くはずでした。
封を開けた夫は、みるみる青ざめたそうです。その日のうちに、私のもとへ電話が鳴りやまなくなりました。
「悪かった、すぐ帰るから」
「あれは本気じゃないだろ、話し合おう」
けれど私は、その一件にも一度も出ませんでした。産後で一番そばにいてほしかった時に、この人は母親のごはんを選んだ。その事実は、もう消えません。
手伝いに来てくれていた私の母も、はっきりと言い切りました。
「あんたと孫がいれば、それで十分。あんな人、追いかけなくていいよ」
「うん、もう決めた」
母の言葉に背中を押され、私は迷いを捨てました。夫がその後、何度謝ってきても、気持ちはもう動きませんでした。
結局、私たちは離婚しました。聞いた話では、元夫は今も実家で、義母と二人きりで暮らしているそうです。
あれほど自慢だった母親のごはんを、これから先ずっと、二人きりの食卓で味わっていくのでしょう。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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