Share
「一人で行くの、怖い。付き合ってくれない?」浮気現場に乗り込む女友達。待ち伏せた我々が見てしまったのは

「一人で行くの、怖い。付き合ってくれない?」浮気現場に乗り込む女友達。待ち伏せた我々が見てしまったのは
キャンプに行くと言った彼氏が、別の女と歩いていた
その日、女友達から電話で呼び出された俺は、何事かと急いで駆けつけました。
待ち合わせの路地に立っていた彼女は、震える手でスマホを握りしめ、見間違いじゃないと何度も繰り返していたのです。普段は明るい彼女が、ここまで取り乱すのは初めてでした。
「彼氏が、別の女と一緒に歩いてるのを見ちゃった」
彼女の恋人は、その週末「今週末はキャンプに行く」そう言って出かけたばかりでした。
道具一式を積んで行ったはずの男が、街中で見知らぬ女と腕を組み、迷いなく一軒の建物へ入っていったというのです。
場所は、誰がどう見ても泊まりの宿でした。
「キャンプ道具、車に積んでたんだよね?」
「うん。だから余計に意味がわからなくて」
彼女は何度もスマホの画面を確かめては、自分の見たものを信じられずにいる様子でした。一人で問い詰めるのは怖いと、声を震わせています。
「一人で行くの、怖い。付き合ってくれない?」
放っておけるわけがありません。俺は彼女を車に乗せ、その建物の入口が見える場所に車を停めて、二人が出てくるのをただ待つことにしました。何時間でも待つつもりでした。
出てきた男に、彼女は一歩も引かなかった
一時間ほど経って、見覚えのある男が女と並んで出てきました。
彼女は黙って車のドアを開け、まっすぐ歩み寄っていったのです。俺もすぐ後ろについて行きました。
「キャンプ、楽しかった?」
彼女の声に、男はその場で凍りつきました。隣の女が状況を察して、足早に去っていきます。
「いや、これは、その、たまたま会って…」
「テントは? 荷物は? どこにあるの」
男は口を開きかけて、言葉に詰まりました。何か言おうとしては飲み込み、視線がじりじりと地面に落ちていきます。
やがて、まともに彼女の顔を見られなくなりました。俺が思わず一歩前に出ると、男はびくりと肩をすくめ、半歩後ろへ下がったのです。
「言い訳、まだあるの?」
彼女の声は、震えていませんでした。
男はもう、うつむいたまま何も返せません。
「もういい。全部わかったから」
彼女はそれだけ言って、背を向けました。男は引き止めようと手を伸ばしかけて、結局その手は宙で止まったままです。
「行こう」
彼女が俺にそう言ったとき、振り返った男はもう何も言えず、その場にただ立ち尽くしていました。追いかけてくる気配も、引き止める言葉もありません。車に戻っていく彼女の背筋は、来たときよりずっとまっすぐ伸びていたのを、今でもよく覚えています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


