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「なんとなく多い気がする」根拠もなく現場に口出しする上司。だが、評価制度が一新された結果、状況が一変

根拠のない口出しが止まらない
仕事のスケジュールは現場が組む。
納期、人員の配置、工程の流れ。それを理解している人間が段取りをつくり、動かしていく。
少なくとも自分たちのチームではそういうやり方が定着していた。
ところが部内にひとり、現場の実態をほとんど把握していないのに口を出したがる役職者がいた。
会議の場で腕を組み、計画書をちらりと見てから言う。
「これだけの人数をかけたら次の仕事が回らない」
何度聞いたかわからない一言だった。
具体的な数字があるわけでも、代替案を持っているわけでもない。
「なんとなく多い気がする」という感覚だけで現場の計画を止めようとする。
「うちは仕事が遅いと言われている」という言葉もよく出たが、誰に言われたのか、どの工程が問題なのか、一度も明確にならなかった。
役職という立場がある以上、発言には一定の重みが生まれる。
現場は余計な説明コストを払いながら黙って作業を進めるしかなかった。
毎回「なぜその人数なのか」を一から説明する消耗感。
承認を得るためだけに発生する無駄な会議。在職年数で役職が決まる仕組みが続く限り、この状況は変わらないと諦めていた。
部下評価制度が変えた空気
状況が変わったのは、部下が役職者を採点して経営側に提出する評価制度が導入されてからだった。
制度ができたからといって、すぐに役職者の地位や給与が下がるわけではない。
しかし経営側からのフィードバックが届くようになったことで、空気が一変した。
翌月から、あの上司の口数が目に見えて減った。
スケジュールに割り込んでくることもなくなり、「仕事が遅い」という感想も聞かなくなった。
何かを言うときには根拠となる数字や資料を持ってくるようになり、現場はようやく余計な説明なしに動けるようになった。
意味もなく呼びつけられることもなくなった。
制度ひとつで、長年積み重なってきた空気がこれほど変わるとは思っていなかった。
「感覚じゃなくてエビデンスを出せるんですか」
そう問い返せる空気になっただけで十分だった。
現場は今も粛々と仕事を続けている。会議の空気が変わり、スケジュール調整のたびに生じていた無駄な消耗がなくなった。
あのころの重さが少し遠くなったと感じるのは、気のせいではないと思う。制度ひとつで、職場はここまで変わるものか、と静かに思った。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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