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「俺のこと好きじゃなかったのか!」突然床を叩き始めた不倫相手→豹変した声色と視線に背筋が凍った

悩みを聞いてくれた頼もしい存在
若い頃、付き合っていた彼氏とは喧嘩が絶えませんでした。何度も別れたくなっては、結局戻ってを繰り返してしまう。それでも好きで離れられない。そんな時期に、仕事関係で出会ったのが彼でした。
最初は別々の現場で動くだけの間柄です。打ち合わせのたびに少し言葉を交わす程度。でも、私が悩みを抱えていることに気づいたのか、彼はどんな話でも静かに耳を傾けてくれました。穏やかで頼もしい人だと、ずっとそう思っていたんです。
会えば自然と、プライベートな話もするようになりました。彼氏のこと、別れたいのに別れられないこと。彼は責めず、ただ「大変だね」と頷いてくれる。その距離感に、私は救われていたのだと思います。
良くないことだと、わかっていたんです。
彼氏がいる身で、この人と深い関係になってはいけないと。
それでも、優しい時間に甘えてしまった。彼氏の話を続けても顔色を変えない彼に、私は勝手に「割り切ってくれている人」と決めつけていたのかもしれません。
別れ話の途中で響き始めた音
関係はしばらく続きました。けれど、どこかで終わらせなくてはと思っていた私は、ある夜、思いきって切り出しました。
「ごめんね。もうこういう関係はやめたいの」
静かに、できるだけ穏やかに伝えたつもりでした。彼ならわかってくれるはず。そう思っていたんです。
ところが、次の瞬間、目の前の彼の顔色がすっと変わりました。手のひらが、すぐ脇の床を叩き始めた。低く、固い音がリビングに響きます。
「俺のこと好きじゃなかったのか!」
「こんなに好きなのに!」
怒鳴り声のようでも、泣き声のようでもない、聞いたことのない声色でした。
視線はまっすぐ私を捉えたまま、ぴくりとも逸れません。瞬きの数まで普段と違って見える。穏やかだったあの彼とは、まるで別人でした。
(この人、こんな顔ができたんだ)
背筋がすっと冷えていくのを感じました。私は彼氏もいる身で、そもそも本気の関係を続けるつもりはなかった。けれど、相手はここまで本気でいたのだと、そのときになって初めて知ったんです。
彼の中で、私たちの関係は、私が思っていたものとまったく別の形で進んでいたのでした。
その温度差に、ただ立ち尽くすしかなかった。何十年も経った今でも、あの夜の床の音と動かない視線を思い出すと、首の後ろがひやりとします。優しさだと思っていたものは、本当は何だったのだろう、と今も問いが残ります。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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