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「一般的な事務職でしょ?」と年収マウントを取る男。1円単位の割り勘を求めた直後、私の告白に顔面蒼白

延々と続く自慢話と、細かすぎるお会計
マッチングアプリで知り合った彼との、初めての食事デート。
「俺さ、年収600万あるんだよね。普通の事務職をしてる君よりは、だいぶ余裕がある生活をしてると思うよ?」
グラスを傾けながら、彼は勝ち誇ったような顔で語り続けます。それ以降も彼の口から出るのは、自身のキャリアへの自負と、私の仕事をあからさまに見下すような言葉ばかりでした。
私は適当に相槌を打ちつつ、すっかり氷の溶けたウーロン茶を飲み干しました。
そして、とうとうお会計のタイミングが訪れました。店員さんが持ってきた伝票を覗き込み、彼はスマホを取り出して計算を始めます。
「えーっと、全部で8,432円だから……君の分は4,216円だね。端数まで出せる?」
先ほどまで高収入をアピールしていたにもかかわらず、まさかの1円単位まできっちり割り勘を要求してくるのでした。
「住む世界」が本当に違ったのはどちらか
私はお財布を開き、言われた通り4,216円を彼の手に渡しました。
お店を出た途端、彼は当然のように「駅はあっちの方向だよね」と歩を進めようとします。
しかし私はその場から動かず、車道に向かって静かに手を挙げました。
私の目の前に、一台のタクシーが停車します。
「えっ、タクシー乗るの? 電車で帰ればいいじゃないか。そんな金銭感覚じゃダメだよ!」
うろたえる彼を振り返り、私は最高の笑顔を向けました。
「私、外資系金融機関でバックオフィス(事務職)をしているんです。年収はあなたより少しばかり上なので、帰り道の時間はタクシーで買わせていただきますね」
その瞬間、彼の顔からスッと血の気が引いていくのが見て取れました。
「たしかに、先ほどおっしゃっていた通り、私たちでは住む世界が違ったみたいです。それでは、さようなら」
言葉を失い立ち尽くす彼をその場に残し、私はタクシーに乗り込んでドアを閉めました。
夜の東京の街を走るタクシーの車内。窓ガラスに反射する私の顔には、今日一番の晴れやかな笑顔が浮かんでいました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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