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「弁当も着替えも、何を入れるのか分からない」寝込む妻に頼られた夫。頼りなかった夫が家事育児に積極的になったワケ

「弁当も着替えも、何を入れるのか分からない」寝込む妻に頼られた夫。頼りなかった夫が家事育児に積極的になったワケ
「手伝ってる」と言う夫
子どもがまだ小さかった頃、夫は周りに「育児はちゃんと手伝ってるよ」と話していた。
けれど実際に家でやるのは、子どもを少し抱っこしたり、一緒に遊んだりする程度。
食事の支度も片付けも、洗濯も、保育園の準備も、細かいことはほとんど私の担当だった。
それでも夫は、自分が育児をしているつもりでいた。
そんな夫に、初めて頼らざるを得ない朝が来た。
前の晩から熱っぽく、起き上がるのもつらい。私は布団の中から声をかけた。
「今日は保育園の準備、お願いできる?」
夫はうなずいて子ども部屋へ向かったが、ほどなく戻ってきて、困った顔でこう言った。
「弁当も着替えも、何を入れるのか分からない」
その一言に、私は言葉を失った。
毎朝、目の前でやっていたことを、夫はまるで見ていなかったのだ。
結局その日も、私は重い体を引きずって起き上がり、いつも通り準備を整えることになった。連絡帳を書き、着替えを畳み、コップと歯ブラシを鞄に詰める。
夫はその横で、ただ所在なさげに立っているだけだった。
テーブルに広げた1枚
熱が下がってから、私は思いきって夫に切り出した。
「一度、うちの家事と育児、全部書き出してみない?」
その夜、大きな紙を1枚広げ、朝の支度から寝かしつけ、洗濯、掃除、保育園の送り迎え、名もない雑用まで、ひとつ残らず書き並べた。
書き終える頃には、項目は数えきれないほどになっていた。
「これ、毎日やってるの?」夫が目を丸くする。
私はうなずいて、一項目ずつ担当を決めていった。
保育園の準備とお迎えは、夫の担当になった。
最初のうちは、着替えの枚数を間違えたり、連絡帳を書き忘れたりと、戸惑ってばかり。
それでも投げ出さず、分からないことは私に聞きながら、少しずつ形にしていった。
一週間、二週間と続けるうちに、夫の手つきは目に見えて慣れていった。
ある朝、鞄に着替えを詰めながら、夫がぽつりとつぶやいた。
「思ったより、やることが多いんだね」
その言葉に、胸の奥がふっと軽くなった。ずっと分かってほしかったのは、感謝の言葉ではなく、この一言だったのだと思う。
それからの夫は、以前よりずっと協力的になった。頼まなくても子どもの支度に立ち、私が寝込んでも慌てなくなった。あの1枚の紙が、見えていなかった毎日を、ようやく二人のものにしてくれたのだった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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