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「アポ無しは迷惑だし自分で捌けないなら持ってくるな」土曜朝に大量の生魚を抱えてきた義母→夫の一喝で晴れた空

「アポ無しは迷惑だし自分で捌けないなら持ってくるな」土曜朝に大量の生魚を抱えてきた義母→夫の一喝で晴れた空

のんびりした土曜の朝に響いた突然のチャイム

その日は、結婚して初めて夫婦そろって完全オフの土曜日でした。前夜のうちに掃除も洗濯もすませてあって、寝坊して、ふたりでブランチを楽しもう。そんなふうに前の晩からゆるく計画していた、特別な朝だったのです。

カーテン越しの光がまだやわらかい時間帯、玄関のチャイムが突然ピンポーン、と鳴りました。続けて、もう一回。

心臓がぎゅっと縮む感覚を覚えながら、寝間着のまま玄関に向かってドアを開けると、そこに立っていたのは満面の笑みの義母。

「近くまで来たから」

箱の中を覗くと、氷漬けのアジとサバがびっしり。

見るからに、丸ごと一匹のままの生魚が十数尾入っていました。釣り好きな親戚から急にもらったものを、そのまま私たちのところへ運んできたらしいのです。義母はにこにこと、当然のような顔で私たちを見つめています。

正直に言えば、私は魚をきれいに捌くことができません。スーパーで切り身を選んで暮らしている世代です。

受け取ったところで、土曜の朝が一日まるごと魚処理に消えるのは確実でした。アポも何もなく、こちらの予定も聞かずに玄関先に押し付けてくる。胸の奥がじわじわと重くなって、私はとっさに笑顔の作り方を見失いました。

夫が玄関で告げた直球の一言

そのとき、寝起きのまま私の後ろに立っていた夫が、ふわっと欠伸を一つしてから、義母に向かって落ち着いた声で口を開いたのです。

「アポ無しは迷惑だし自分で捌けないなら持ってくるな」

遠慮も飾りもない、直球の一言でした。

義母は箱を抱えたまま、笑顔のかたちのまま、しばらく動きが止まってしまいました。何かを言い返そうとして、結局言葉が出てこない。私のほうも息を呑んだまま、玄関の三和土に立ち尽くしていました。

「持って帰って、捌ける親戚に渡してきて」

夫は冷静なまま、玄関先で淡々と続けました。義母は反論を諦めたのか、ぎこちなく頷いて帰りました。

振り返って顔を合わせた瞬間、私のほうから自然に笑いがこぼれました。胸の中にずっと溜まっていた小さなモヤモヤが、するっとほどけていく感覚があったのです。

リビングに戻って、夫はあらためてコーヒーを淹れてくれました。マグカップを両手で包みながら見上げた窓の外は、なんだか妙にすっきりと晴れていたのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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