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「信じられない」汗でベタベタのジム器具を放置する男。あえて「気の利く親切な女性」を演じて、除菌シートを渡した結果

癒やしの空間に潜む迷惑な存在
仕事終わりのフィットネスジムは、私にとって欠かせないリフレッシュの場です。
程よく体を疲れさせ、気持ちの良い汗をかくことで日々のストレスを発散しています。
しかし、そんな至福の時間を台無しにする「迷惑な存在」に悩まされていました。
その日も、私が次に使おうと狙っていたマシンの前には、一人の男性が座っていました。
ストイックに鍛え上げる姿は素晴らしいのですが、問題はその直後の行動なのです。
「よし……」
彼はやり切ったような息を吐くと、自分がかいた大量の汗で濡れたマシンを拭きもせず、そのまま立ち去ろうとしました。
誰もが不快感を覚えるような、あからさまなマナー違反です。
周りの人たちも見て見ぬふりをする中、私の心境は穏やかではありません。
「信じられない」
次に使う人間のことなど一切気にも留めないその後ろ姿に、私の苛立ちはピークに達しました。
最強の笑顔で仕掛けた痛烈な反撃
いつもならイライラを我慢して自分で綺麗にするところですが、今日ばかりは見過ごせません。
私はサッと備え付けの除菌シートを手に取ると、急いで彼の背中を追いかけました。
そして、彼を追い越して正面に立つと、これ以上ないほどの作り笑顔で声をかけたのです。
「お疲れ様です!はい、シート!拭くのをお忘れみたいですよ!」
予想外に明るいトーンで話しかけられ、男は驚いたように肩をビクッとさせて振り返りました。
「えっ……あ、どうも……」
私が満面の笑みで差し出すシートを見て、彼は自分のマナー違反を咎められていることにようやく気づいた様子。
怒鳴るわけでもなく、ただの「気の利く親切な女性」として振る舞う私からの強烈なプレッシャー。
周りの視線も一斉に集まり、居心地が悪そうにシートを受け取った彼は、逃げ腰でマシンへと戻っていきました。
キュッキュッと、無言で自分の汗を拭く男の背中。
「綺麗にしていただいて、ありがとうございます!」
最後に私が明るくお礼を言うと、彼はそそくさとその場から逃げ去っていきました。
清潔になったマシンに腰掛け、私はいつも以上にスッキリした気分でトレーニングを開始。
笑顔という仮面を被ったささやかな反撃は、見事に功を奏したのでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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