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「声のトーンを落としてもらえませんか」休日のカフェで騒ぐ男を注意した結果、私に降りかかった災難とは

休日の昼下がり。私はよく足を運ぶ落ち着いた雰囲気の喫茶店で、淹れたての珈琲を味わいながらお気に入りの本を開いていました。
日々の業務の疲れが溶けていくような、至高の時間です。
しかし、その穏やかな空気は突然打ち砕かれました。
「あー、もしもし!例の件なんだけどさ!!」
鼓膜を震わせるような大ボリューム。声の発信源は、他の席に座っているスーツ姿の男性でした。
穏やかな空気を壊す騒音
彼は周りの客の迷惑など全く気にする素振りを見せず、仕事の通話を大きな声で続けています。
「だから、それは完全にそちらの落ち度だろうが!?」
苛立った声がフロアに響き、周りにいる他のお客さんたちも明らかに不快そうな顔を向け始めました。
5分経ち、10分が過ぎても、彼の電話が終わる気配は微塵もありません。
(せっかくの癒やしの時間がめちゃくちゃだ……)
ついに我慢の限界を迎えた私は、席を立って彼のテーブルへと近づきました。
「あの、申し訳ありません。店内ですので、もう少し声のトーンを落としてもらえませんか」
なるべく感情的にならないよう、それでいて毅然とした態度で声をかけたつもりでした。
正しい行動だと思ったのに…まさかの幕切れ
しかし、スーツの男性はスマートフォンを耳から離すと、こちらを鋭く睨みつけてきました。
「はあ?こっちとら重要な仕事の話をしてるんだよ!少しの間くらいいいだろ!」
「お仕事でしたら店外でなさるべきではないですか。ここは皆さんがリラックスするための場所です!」
彼の身勝手な反論に、私の中の正義感が強く反応してしまいました。
「なんだと?!」
「そちらこそ常識がないんじゃないですか!」
売り言葉に買い言葉となり、完全にヒートアップしてしまいました。
気がつけば10分ほど、他のお客様がいるにもかかわらず激しい口論を繰り広げていたのです。
その時、一人の店員さんが非常に困ったような顔をして私たちの間に割って入ってきました。
「お客様、大変恐れ入りますが……」
(やっとこの迷惑な男性を追い出してくれる)
そう心の中で安堵した私の耳に届いたのは、全く想像していなかった言葉でした。
「他のお客様へのご迷惑となっておりますので、お二人ともお引き取りをお願いできますでしょうか」
「……えっ?」
スーツの男性だけでなく、注意をした側の私までまさかの退店要求を受けてしまったのです。
ハッとして店内を見渡すと、他のお客さん全員が冷ややかで迷惑そうな視線を『私たち二人』に向けていました。
正しいことをしたつもりが、気づけば自分自身が一番の「迷惑な存在」になり果てていたという、今思い出しても顔から火が出るほど恥ずかしい結末です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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