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「料理の手間を惜しむなんて愛情不足よ」嫁の料理を捨てる義母。親族の食事会でバレた「我が家伝統の味」の笑える裏側

姑からの苛烈な手料理強要と、頼りにならない夫
「お惣菜で済ませるなんて、本当に息子が気の毒だわ。愛情が足りていない証拠ね。そんな仕事はさっさと辞めて、料理の腕を磨くべきよ」
結婚して3年が経ちますが、義母と顔を合わせるたびにチクチクと浴びせられる手料理ハラスメントの数々。自身が専業主婦として家庭を完璧に回してきたというプライドの表れなのか、共働きである私に対する風当たりは冷酷そのものです。
最も許せなかったのは昨年の出来事でした。私が丹精込めて準備したお正月の料理を見るなり、義母は一口も箸をつけることなく「なんだか味が濃くて身体に悪そうね」と言い放ち、あろうことかそのままゴミ箱へ放り捨てようとしたのです。目の前が真っ暗になるほどの屈辱と悲しみに襲われました。
「母さんも悪気があって言ってるわけじゃないから……」
性格は優しいものの、母親には全く頭が上がらない夫は、いつもこんな調子で見て見ぬふりを決め込みます。私の心の奥底では、黒くどろどろとした不満が限界まで膨れ上がっていました。
親戚の前で白日の下に晒された「秘伝の出汁」の真相
そんな折、義実家に親戚一同が集まる大掛かりな食事会が開かれることになりました。義母はここぞとばかりに私をキッチンに押し込め、自身はふんぞり返ってあれこれと偉そうに指示を飛ばすばかり。
「さあ、これこそが我が家に代々伝わる秘伝の出汁よ。心して味わって頂戴」
食卓のど真ん中に鎮座する立派な煮物を指し示し、得意満面で胸を張る義母。ところが、それを一口口に運んだ義理の祖母が、訝しげな表情を浮かべて箸をピタリと止めました。
「ねえ、これって……駅前にあるあのお惣菜屋さんの味じゃないの? 隠し味もへったくれもない、ただ買ってきたものを器に移し替えただけでしょ」
一瞬にして凍りつくその場の空気。実は数日前、私はそのお惣菜屋さんで大量のパックを買い込む義母の姿を偶然目撃していたのです。念のために庭の隅にあるゴミ箱を覗いてみると、底の方に空きパックがごっそり隠されていました。私はすかさず、こっそり回収しておいたその動かぬ証拠を皆の前にスッと差し出しました。
「お義母さん、これお庭のゴミ箱に捨ててありましたけれど、あのお店のパックですよね?」
「ひっ……!」
親戚一同は水を打ったように静まり返り、義母の顔は瞬く間に茹でダコのように真っ赤に染まりました。私に対して「手作りをしろ」と散々説教を垂れていた張本人が、実は「ただの詰め替え職人」だったという信じがたい事実。親戚たちからは堪えきれない失笑が漏れ、義母は一言も言い返すことができず俯いてしまいました。
その一件以来、義母から私の料理に対する口出しは完全に無くなりました。現在では、私が買ってきたお惣菜を出しても「美味しいわね」と大人しく箸を進めるようになっています。自らがついた嘘で勝手に自滅していった義母の滑稽な姿は、思い出すたびに本当に胸がすく思いです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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