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「旅行楽しかったね」付き合って1年記念のデート。だが、彼から送られてきた写真を見ると…【短編小説】

「旅行楽しかったね」付き合って1年記念のデート。だが、彼から送られてきた写真を見ると…【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

終わらない彼の撮影

付き合って一年の記念旅行。私たちは、SNSで話題の絶景スポットを訪れました。

目の前に広がる大パノラマに感動していると、隣で彼が「ねえ、ここで撮ってよ」とスマホを差し出してきました。

そこからは、景色を楽しむ余裕もないほどの撮影会が始まりました。彼は納得がいくまで、何度もポーズを変えて撮り直しを要求してきます。

「もう少し左から」「背景の空を三分割で入れて」と細かい指示が止まりません。

私は彼の「最高の一枚」のために、何十枚もシャッターを切りました。ようやく満足した彼は、画面を確認して「これならフォロワーが増えるわ」と自画自賛です。

せっかくの記念日なので、私も一枚撮ってほしいと控えめに頼みました。

彼は「いいよ」と軽く答え、スマホを構えます。ところが、レンズがこちらを向いた瞬間に「はい、チーズ」と声が響きました。

「OK。可愛く撮れたよ。あとで送るね」と彼は満足そうにスマホをポケットにしまいました。

届いた衝撃の一枚

旅行から帰宅後、彼からチャットの通知が届きます。

『旅行楽しかったね!写真送るわ』

『楽しかったね!また行こう!』

『〇〇の写真も最高に可愛く撮れてるから見て!』

期待半分で自分の写真を開いた私は、思わず息を呑みました。

そこに写っていたのは、眩しさに耐えかねて半目になった私のひどい顔です。髪は風で乱れ、口元は中途半端に開いています。

お世辞にも「可愛い」と言える状態ではありません。

彼は自分の映りにはあんなに執着するのに、私のことはまともに見てさえいなかったのだと痛感しました。

スマホの画面に映る自分に夢中な彼の横顔が、今はとても遠く感じられます。

カメラのレンズは正直です。彼が愛しているのは私ではなく、カメラに映る「自分自身」だけだという、悲しい現実でした。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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