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「足引っ張らないでくれる?」感情の起伏が激しい先輩。絶体絶命の私を救ったのは、入社半年の無表情な後輩だった

「足引っ張らないでくれる?」感情の起伏が激しい先輩。絶体絶命の私を救ったのは、入社半年の無表情な後輩だった
豹変する「二重人格」な先輩
以前の職場に、感情の起伏が激しすぎる先輩がいました。
普段は明るく頼れる姉御肌なのですが、繁忙期に入ってスケジュールが立て込むと、まるで別人のようにトゲトゲしくなるのです。
そして、その「ストレスのゴミ箱」に選ばれたのが私でした。
周囲に他の社員がいてもお構いなし。重箱の隅をつつくような嫌味を、毎日これでもかと浴びせられます。
「ねえ、この程度の仕事に何時間かけてるの?」
「前も教えたよね?悪いけど、足引っ張らないでくれる?」
周りの同僚たちは「また始まったよ……」という顔をしながらも、自分に火の粉が飛んでくるのを恐れて、見て見ぬふり。
私は職場の空気を壊したくない一心で、「すみません」と頭を下げて嵐が過ぎ去るのを待つ日々でした。
フロアに響く、濡れ衣の怒声
ある日の午後、事件は起きました。
提出したプロジェクト資料を確認した先輩が、突然デスクを激しく叩き、フロア中に響き渡る声で私を怒鳴りつけたのです。
「ちょっと!なんでこれ、数字が全部ズレてるの!?適当に仕事しないでって言ったよね!」
一瞬で静まり返るオフィス。同僚たちの視線が痛いほど突き刺さります。
でも、私は確信していました。私が使ったのは、先輩が「最新版」だと言って共有フォルダに入れたデータです。
(……まただ。先輩が古いファイルを渡したせいなのに。でも、ここで反論したら余計にヒートアップするだけ……)
情けなさと悔しさで、唇を噛み締めながらうつむくしかありませんでした。
「それ、先輩のミスですよね?」
その凍りついた空気を切り裂いたのは、いつも無表情で淡々と仕事をこなす、入社半年の後輩でした。
「先輩、それ彼女のミスじゃないですよ。原因は、先輩が共有フォルダに入れたファイルそのものが、1年前の古いデータだったことです」
静かですが、驚くほどよく通る声でした。
後輩は自分の画面を先輩に見せながら、淡々と証拠を突きつけます。
「ログを見ればわかります。修正が必要なのは、彼女ではなく元データを用意した先輩の方です」
これには、さっきまで勢いづいていた先輩も顔面蒼白。
「あ……えっと、そうなの? 私が間違えたってこと?」
バツが悪そうに、消え入るような声で呟きました。
すると、それまで黙っていた周りの社員たちからも「なんだ、先輩の勘違いか」「びっくりしたよ……」と安堵(と失笑)の混じった声が漏れ始めました。
救世主が変えた、職場のパワーバランス
(……勝った!!)
心の中で、私は全力でガッツポーズをしました。
ずっと胸の奥に溜まっていた泥のようなモヤモヤが、一瞬で消え去ったのを感じた瞬間です。「自分を見ていてくれる人がいる」という事実に、目頭が熱くなりました。
面白いことに、その一件以来、先輩の態度は180度変わりました。
自分の非を新人に論理的に詰められたのがよほど堪えたのか、私に対してだけ高圧的に振る舞うことがピタッと止まったのです。
いざという時に、地位やキャリアに臆せず「NO」と言ってくれた後輩。
彼のあの時の凛とした姿は、今でも私のヒーローとして心に刻まれています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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