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深夜、夫のスマホを覗き見すると知らない私がいた…その正体を知って涙が止まらない【短編小説】

深夜夫のスマホを覗き見すると知らない私がいたその正体を知って涙が止まらない短編小説

疑いなんて、ほんの出来心だった

結婚して3年目の夫・誠也。
仕事は忙しいけど、まじめで誠実で、私はずっと信じていた。

……はずだった。

最近、帰宅が遅くなり、スマホを肌身離さず持ち歩くようになった。
寝るときも、充電ケーブルをベッド脇に持ってくるようになった。

「そんなにスマホ、大事なの?」
つい、心の中でつぶやいてしまう。

そしてある夜、誠也がシャワーに入っている隙に、
私はそのスマホを手に取ってしまった。

トーク履歴に残っていた“知らない私”

通知も、ロックも、何もかかっていなかった。
恐る恐るLINEを開くと、固定されたトークにひとつの名前。

「葵」──私の名前。

でも、そのトークの中身は、私の知らない言葉で埋め尽くされていた。

「仕事きつくない? 無理しないでね」
「今日のごはん、ちょっと焦がしちゃった(笑)」
「来月の記念日、どこ行こうか?」

どのメッセージも、私の口調にそっくり。
でも送信日時を見て、息が止まった。

全部、2年前の日付だった。

スマホの奥にいた“昔の私”

どうやら、誠也が古いスマホからデータを引き継いだとき、
過去のバックアップもそのまま残っていたらしい。

そこには、まだ新婚だった頃の私がいた。
疲れて帰る夫に「おつかれさま」と送り、
休みの日にはお弁当を作って、写真を送っていた。

今の私は──そんなメッセージ、いつから送っていないだろう。

見つけたのは浮気の証拠じゃなかった。
見つけたのは、夫を一番大切にしていた頃の自分だった。

スマホを閉じて、隣の寝室に戻る。
誠也はいつも通り、無防備な寝顔で眠っていた。

私はその手をそっと握りながら、涙があふれた。
「ごめんね、私の方が、変わってたのかもしれないね。」

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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