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「このレシート、誰との食事なの」普段は香水も付けない夫。だが、嘘を追求した結果、顔面蒼白に

「このレシート、誰との食事なの」普段は香水も付けない夫。だが、嘘を追求した結果、顔面蒼白に
増えていく出張
結婚して十数年、夫の様子が少しずつ変わっていった。
急な出張が増え、休日も「取引先の付き合いだ」と言っては、家を空けるようになった。
「また出張なの?」
「仕方ないだろ、仕事なんだから」
そう言われると、私は何も返せなかった。
長年連れ添った相手を疑うのは、気が引けた。
それでも、違和感は少しずつ積もっていった。夜遅くにスマホの通知が鳴るたび、夫はそそくさと画面を伏せる。
以前はつけなかった香水の匂いを漂わせて帰ってくる日も、月に何度かあった。
ある晩、リビングを片付けていて、ソファの隙間に折れた紙が挟まっているのに気づいた。
抜き取ると、それは飲食店のレシートだった。
日付は、夫が地方に出張だと言っていた日。店は、車で三十分ほどの高級レストラン。金額は二人分の、決して安くない額だった。
さらに奥から、もう一枚。今度はシティホテルの宿泊明細だった。出張のはずの夜に、この街のホテルに泊まっていたことになる。
手が震えた。けれど不思議と、涙は出なかった。泣くよりも先に、頭のほうが冷えていく。
この二枚が何を意味するのか、もう認めるしかない。私はレシートと明細を、そっと引き出しの奥にしまった。
突きつけた一枚
翌週、出張から帰った夫が上機嫌でソファに座った。
私はあのレシートを突きつけた
「このレシート、誰との食事なの」
夫の顔から、みるみる血の気が引いていった。
「…なんだよ、それ。取引先だよ」
「じゃあ、この日は出張じゃなかったの。地方にいたって言ってたよね」
私はもう一枚、ホテルの明細を重ねた。夫の視線が泳ぎ、言葉が続かなくなる。
「取引先と、シティホテルに一泊したの」
「それは……いや、これは……」
夫は言い訳を探すように口を開いたが、もう何も出てこなかった。やがて観念したように、ソファへ深く沈み込んだ。
「言い訳は、もういいよ。あなたが選んだことだよね」
後日、私は二枚の証拠を持って、弁護士のもとを訪ねた。
日付の揃ったレシートとホテルの明細を見た担当者は、静かにうなずいた。
「これだけ揃っていれば、じゅうぶんです。有利に進められますよ」
慰謝料も財産分与も、こちらの条件がそのまま通った。夫は一度だけ「やり直せないか」と口にしたが、その声はもう私に届かなかった。
公正証書を交わし、離婚が成立した日。役所からの帰り道、空が驚くほど高く見えた。十数年ぶりに、自分の足で立っている気がした。
今はもう、うしろを振り返らない。前だけを見て歩いている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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