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「父ちゃんと相撲して頭ぶつけた」怪我をした息子。だが、子供を任せたはずの夫の対応に絶句

土曜出勤から帰った玄関で
シフト制の職場で、その土曜は私が出勤の当番でした。
小学生の長男と、まだ幼い下の子を夫に任せて家を出たんです。
休日に夫が二人を見てくれるのは、我が家では珍しいことでした。
少しだけ心配はありました。それでも父親なのだからと、自分に言い聞かせて出勤したんです。
夕方に帰ると、子どもたちが玄関まで走ってきました。
「公園に連れてってもらった!」
下の子も、負けじと足元にまとわりついてきます。楽しかったのだろうと、私も靴を脱ぎながら笑って聞いていました。ところが長男が、思い出したように続けたんです。
「父ちゃんと相撲して頭ぶつけた」
転んだ拍子に、後頭部を打ったのだと言います。
念のため見ておこうと、私は長男の髪をかき分けました。
指が止まりました。傷口がぱっくりと割れて、乾きかけた血がこびりついていたんです。
傷を見ていない夫
「これ、いつぶつけたの」
「昼くらい」
もう何時間も経っている。私は台所にいた夫を呼びました。
「相撲で転んだって、頭。消毒した?」
夫はきょとんとした顔で、こう返しました。
「傷なんてあった?」
頭をぶつけたことは知っている。なのに、傷そのものを一度も見ていないんです。転んだ子の頭を確認もせず、消毒の一つもしていませんでした。
「見てないの。血が出てるんだよ」
「泣いてないから平気」
そう言い切って、夫は傷を確認もせず、消毒の一つもしないまま放置していたんです。
その一言に、背筋がすっと冷たくなりました。子どもが痛がらなければ、傷があってもなくても同じ。そういう感覚なのだと分かってしまったからです。
私は急いで傷を洗い、消毒しました。震える指先が、なかなか言うことをききませんでした。
任せられないと悟った夜
子どもが眠ったあと、私は夫の顔を思い出していました。悪びれるでもなく、ただ「知らなかった」と言うだけの表情を。傷を見て青ざめるでも、あわてるでもなかったのです。
もしあの傷が、もっと深かったら。頭を打った子に、あとから何かが起きていたら。
この人はきっと、泣かないからと放っておいたはずです。想像するだけで、指先が冷たくなりました。
「今度から、ぶつけたらすぐ頭見てね」
そう頼むと、夫は「わかったよ」と軽く答えました。その軽さが、かえって怖かった。
この人は、自分のことしか考えられない人なのだと、はっきり実感しました。何かあったとき、子どもを守れるのは自分だけ。そう腹をくくった夜でした。
あの日の、血のこびりついた後頭部を、私はいまも忘れられません。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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