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「こんなものいらない、捨てといて!!」商品を投げつけて店を出た客が数時間後に戻ってきた理由

「こんなものいらない、捨てといて!!」商品を投げつけて店を出た客が数時間後に戻ってきた理由

食べかけの菓子を持って現れた女性客

私が働いているのは、テレビでも紹介される輸入食品の販売店です。こだわりの品ばかりを集めたお店で、常連のリピーターも多い場所でした。

ある平日の午後、見覚えのない女性客が紙袋を抱えて入ってきました。中から取り出されたのは、明らかに開封されて半分以上食べられた菓子です。

「この間買ったんだけど、どうしたら良い?」

私は売り場の責任者として、丁寧に確認しました。

「商品に何か問題がございましたでしょうか」

すると客は声を強め、菓子の裏側を私に突きつけて言うのです。

「裏側よく見たら異物みたいなのがあったの。気付かずに一個食べちゃったんだけど、これ、どうしてくれるの」

柄を見るかぎり、輸入菓子に元から入っているデザインの一部のようでした。それでも私は、商品の状態を確かめたうえで、こう答えるしかありません。

「あくまで品物に問題があった場合でないと返品はお受けできないんです」

投げつけて出ていったのに数時間後

客の表情がみるみる険しくなりました。

「あなた、ダメなの?」

「こんなものいらない、捨てといて!!」

そう叫ぶなり、レジ台に向かって食べかけの菓子を投げつけ、客は店を出ていったのです。残された私は、床に転がった袋を拾い、念のためそのまま取り置きました。万一またなにか言ってくるかもしれない、嫌な予感があったからです。

その予感は当たりました。同じ日の夕方近く、店が忙しくなった時間帯に、同じ客がもう一度現れたのです。

「やっぱり自分で捨てるからお返しください!!」

レジ越しに身を乗り出して、商品を返せと怒鳴ってきました。あれだけ強く投げつけて去った人が、わざわざ取り戻しに来るとは思いもしません。仕方なく取り置いていた袋を渡すと、客はそれをひったくるようにして、また去っていきました。

商品を持って帰る権利は、もちろんお客様のほうにあります。それでも、テレビでも紹介されるようなお店の信用を守りつつ、誠意をもって対応した結果が、投げつけられた菓子と怒声と取り戻しの一往復だったという事実は、なかなか飲み込めません。次にお店に来られても、もう同じように毅然と返せるかどうか、自信が持てなくなりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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