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「今日もお疲れさま。今、家ついた?」毎日電話していた彼との大切な時間。徐々に彼との電話がめんどくさくなったワケ

「今日もお疲れさま。今、家ついた?」毎日電話していた彼との大切な時間。徐々に彼との電話がめんどくさくなったワケ

仕事終わりの電話が嬉しかった頃

付き合い始めた頃、彼は毎日のように夜の電話をかけてきた。仕事終わりの21時前後、家に帰り着いてキッチンで湯を沸かしているタイミングを見計らったように、画面に名前が浮かぶ。

「今日もお疲れさま。今、家ついた?」

その一言が嬉しくて、ソファに沈み込みながら今日あった小さな出来事を順番に話した。

会議で言われた一言、ランチで食べた新しい店のパスタ、帰り道に見た夕焼け。スマートフォンを耳に当てたまま、お互いの一日を持ち寄って閉店時間を作るような時間だった。

40代の私には、毎日きちんと連絡を取り合う関係そのものが、随分久しぶりのことだった。

仕事の付き合いも家族の予定も、電話が中心に回っていなかった人生に、急に新しい色が差したような感覚があった。

最初の数か月は、その電話が一日の終点だった。電気を消す前にもう一度「おやすみ」を言い合えるだけで、安心して眠れる日が続いた。

早く寝たいと思う夜が増えていく

変化の予感は、半年が過ぎたあたりから少しずつ忍び寄ってきた。

ある火曜日の夜、繁忙期で帰宅したのは22時を回ったころだった。シャワーも食事もまだで、ソファに鞄を置いたまま座り込んでいると、いつものように彼の名前が画面に浮かぶ。

指が、ほんの一瞬、止まった。

応答ボタンを押す前に、はじめて口の中で言葉がこぼれていた。

「今日は疲れてるから、明日でいい?」

もちろん本人には言えなかった。

電話に出て、いつも通り笑い、いつも通り「お疲れさま」を返した。彼に何の落ち度もない。むしろ毎日変わらず連絡をくれる彼は、誠実な人だ。それは、頭ではちゃんと分かっている。

けれど、その日を境に、似たような夜が一週間に一度、二度と増えていった。

残業の日、母から電話がかかってきた日、休日に友人と長話をして気力を使い切った日。一人で湯舟に沈み、何も話さずに眠ってしまいたい夜が、確実に増えていく。

(私、彼のことが嫌いなわけじゃないのに)

胸の奥で何度もそう呟いた。

嬉しさと負担が同じ電話に重なってしまっていることを、彼にどう伝えればいいのか分からない。

減らしてほしいと言えば寂しがらせる気がするし、これまで通り続ければ、自分の中の倦怠感は静かに膨らんでいく。

スマートフォンが鳴る前に、画面を伏せて置く癖だけがついていく。今夜もきっと電話は鳴る。出る前に、私は小さく息を整え直すのだろう。

答えの出ない違和感だけが、毎晩同じ場所に静かに残り続けている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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