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「お父さんの番号、なんで知ってるの?」当時、付き合っていた彼の謎の行動。出産後、父から聞いた彼の本性

謎の行動
40代の私が、元夫と付き合い始めた頃の話。
当時の私は実の両親と疎遠で、ほとんど連絡を取らない関係だった。父の携帯番号も、家を出るときに渡されないまま、いつのまにか手元から消えていた。
付き合って数か月が経ったある夜、元夫がこちらを向いて、さらりと言った。
「お父さんに、お付き合いの報告の電話、しといたよ」
その瞬間、頭の中が真っ白になった。
「え、待って。お父さんの番号、なんで知ってるの?」
元夫は、湯飲みを置いて目を逸らした。
「ああ、まあ、いろいろ調べる方法あるからさ」
はぐらかすような笑い方だった。深く突っ込むと不機嫌になりそうな空気を察して、その日はそれ以上聞けなかった。
当時は、結婚を意識してくれているからこそ動いてくれたのかな、と無理に納得した。
でも今思い返すと、その瞬間の元夫の目だけが、妙に冷たかった。
金の匂いに気づいた父の電話越しの一言
違和感が確信に変わったのは、子供が産まれた直後のことだった。
元夫は、私に断りもなく父に電話をかけ、孫が産まれた報告をしたらしい。
「一度抱いてやってほしい」「会いに来てやってくれ」と、何度もそう言ったそうだ。
父は、もともと交際の段階から私たちの結婚に反対だった。
電話の向こうで父は、淡々と告げたという。
「そっちはそっちで幸せに暮らしてくれ。こっちには関わらんといてくれ」
そう言って、父は電話を切った。
すぐに、もう一度かかってきたらしい。
「孫には罪ないんやぞ!」
受話器の向こうで、元夫の声が一段、上ずっていたという。
「どんな神経してるんやー!」
追い打ちのように、怒声が父にぶつけられたそうだ。
その瞬間、父はピンときたらしい。後日、ぽつりとこう言われた。
「あっ、こいつ金がほしいんやな、ってわかったわ」
娘との関係を修復したい、孫の顔を見せたい、ではなく。怒鳴ってまで縁をつなぎ留めようとした執着の出どころが、父にははっきり見えたのだという。
その元夫とは、後にいろいろあって離婚した。父は今でも、元夫との間に産まれた孫には会いたくないし、関わりたくもないと言っている。
付き合い始めの頃、私が知らない父の番号を、元夫はどうやって、何のために調べたのか。
背筋にすっと冷たいものが走る、ゾッとする思い出。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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