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「入学式、感動して俺号泣しちゃったよ」と夫からメッセージ。だが、私の一文を見て電話がかかってきた

子供の入学式
真新しいランドセルを背負い、緊張した面持ちの我が子を見て、私まで胸が熱くなりました。
夫はこの日のためにビデオカメラを購入して気合十分です。「俺は全体が見渡せる後ろの立ち見エリアからバッチリ撮るから!」と意気込み、前方の保護者席に座る私とは別行動をとることになりました。
やがて体育館にピアノの伴奏が響き、新入生たちの入場が始まりました。お揃いの服に同じ黄色い帽子を深く被った子どもたちは、遠目からだと本当に見分けがつきません。
私が背伸びをして我が子を探していると、スマホが震えました。夫からのメッセージです。
「入学式、感動して俺号泣しちゃったよ」
「ビデオも完璧!うちの子、一番しっかり歩いてるな!」
微笑ましく思いながら後ろを振り返ると、夫は人混みの中から身を乗り出し、ある一人の男の子を熱心に撮影していました。しかし、そのレンズの先を見て私は目を疑いました。
夫が涙ぐみながらズームで追っているのは、全く別の男の子だったのです。肝心の我が子は、別の列ですでに自分の席に着こうとしていました。
事実を知った夫
慌ててスマホを取り出し、夫に一文だけ返信しました。
「感動の邪魔をして悪いけど、あなたが撮ってるの、よその子だよ」
送信した数秒後。スマホの着信音が鳴りました。夫からの電話です。周りの迷惑にならないよう、手で口元を覆って小声で出ました。
「……もしもし!? 嘘だろ!? じゃあ、俺がさっきから泣きながら撮り続けてるこの子は誰なんだよ!」
電話越しの夫はパニック状態です。
「知らないわよ。うちの子はもう、あっちの席に座ってるから!」
その後、大慌てでカメラを向け直した夫でしたが時すでに遅し。我が子の入場シーンは全く撮れていませんでした。帰宅後、見ず知らずの男の子のドアップと夫のすすり泣く声だけが響くビデオを見て、家族で大笑いしました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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