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「もう限界。つわりが本当につらい」つわりの苦しさを夫に送るつもりがママ友に誤送信した日→フライングで妊娠報告をしてしまった結果

吐き出し先を間違えた
第二子を妊娠して間もない頃、つわりがひどかった。
上の子の相手をしながら、胃がひっくり返るような気持ち悪さと戦う毎日。
夫はその日も仕事に出ており、家には私と子供だけだった。
昼過ぎ、子供のおやつを用意していたら、どうにも気持ち悪さに耐えきれなくなった。
スマートフォンを手に取り、夫に愚痴を送ろうと思った。
「もう限界。つわりが本当につらい。上の子の相手しながらどうやって乗り越えればいいのか分からない」という内容を打ち込んで、送信ボタンを押した。
送った直後、自分が表示している画面を見て、体が固まった。
夫のトーク画面ではなかった。
上の子と同じクラスのママ友との画面だった。
ちょうど前日にそのママ友と保育園の連絡事項をやり取りしていたせいで、アプリの画面を切り替えたつもりが、切り替わっていなかったのだ。
しかも送った内容は「つわりが限界」という、妊娠していることがほぼ明らかな文章だった。
まだ誰にも報告していない。
安定期まで夫婦ふたりだけの秘密にするつもりだったのに。焦って画面を見つめていると、すぐに既読がついた。
そして数十秒後、返信が届いた。
「おめでとう!」
思わず声が出なかった。ショックと焦りと、どこかへんてこな恥ずかしさが一気に押し寄せてきた。
フライング報告になってしまった
慌ててフォローのメッセージを打った。
「ごめん、夫に送るつもりだったの。間違えちゃった」と送ったが、すでに妊娠が伝わってしまっている。
ママ友は「気にしないで!おめでとう!体大丈夫?無理しないでね」と優しく返してくれた。
悪い相手ではない。すぐに喜んでくれた気遣いはありがたかった。それでも、自分たちで決めたタイミングで、ちゃんとした形で報告したかったという気持ちは、じんわりと残り続けた。
夜に夫が帰ってきて、事の顛末を話した。
夫は苦笑いしながら「やっちゃったね」と言い、「でもいい人でよかったじゃん」と続けた。
その通りだと思う。実害もない。でも、私はしばらくモヤモヤが晴れなかった。
妊娠の報告というのは、自分たちで選んだ時期に、自分たちの言葉で伝えるものだと思っていた。
ほんの一瞬の操作ミスで、その順番がひっそりと崩れてしまった。
誰かを責められるわけでもない。ただ、あの「おめでとう!」という短い一文が画面に現れた瞬間の、言葉を失う感覚だけが、しばらく胸に住みついていた。
あの日のつわりの苦しさと、あの絶句がいつもセットで思い出される。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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