Share
「不満があれば言ってください」態度に出すだけで何も言えない先輩を1対1で呼び出した→「何もないです」に見えた本当の弱さ

「不満があれば言ってください」態度に出すだけで何も言えない先輩を1対1で呼び出した→「何もないです」に見えた本当の弱さ
言葉ではなく「態度」で圧力をかけてくる先輩
前の職場に、気に入らないことがあると態度で示してくる先輩がいた。
直接何かを言ってくるわけではない。それでも、仕事上で何かあるたびにため息をついたり、返事が素っ気なくなったり、話しかけても視線をそらしたりする。言葉ではなく空気感でじわじわと圧力をかけてくるタイプだった。
最初のうちは「機嫌が悪い日なのかな」と流していた。でも時間が経つにつれ、その態度が自分に向けられることが多いと気づいてきた。
他の同僚には普通に話しかけているのに、私が近づいた瞬間だけ空気が変わる。雑談には入れてもらえるのに、業務のやり取りになると素気なくなる。理由がわからないまま過ごすうち、気持ちが少しずつすり減っていった。
どこかで整理しなければ、と思い始めたのは、その状況が1ヶ月以上続いたころだった。
休憩時間に「少しお話していいですか」と呼び止めた
耐えきれなくなった私は、ある日の休憩時間に先輩を呼び止めた。
「少し休憩の時ににお話しいいでしょうか?」
二人きりになったところで、できるだけ穏やかに切り出した。
態度だけで示されると、何が問題なのかわからないと伝えた。
私のことを不快に思っているなら、直接言ってほしい。
それがわかれば改善する努力もできる。でも今のままでは、私には何もできない。そして最後にこう言った。
「不満があれば言ってください」
先輩の表情が、わずかに固まった。
普段は職場で堂々とため息や素っ気ない返事で圧力をかけてくる人が、いざ1対1になると言葉がうまく出てこなかった。
目線が泳いだ。口が開いたと思ったら、閉じた。しばらくのあいだ、先輩はモタモタとしていた。
しばらく間があって、先輩はようやく声を絞り出した。
「何もないです」
それだけ言って、先輩はどこかへ行ってしまった。
「本当は弱い人だった」と気づいてスッキリした
その瞬間、頭の中でパチンと何かが外れた感じがした。
この人は、言葉や文章で気持ちを伝えることが苦手なのだと思った。
だから態度に出してしまう。しかし正面から向き合われると、何も言えなくなる。かっこ悪さを隠したくて、私が近くにいるときだけ強がっていたのかもしれない。
(本当は弱い人なんだ)
そう気づいた瞬間、ずっと胸に溜まっていたものが、すっと軽くなった。あんなに気にして過ごしてきた日々が、少し馬鹿らしくも思えるくらいに。
その後、先輩の態度はいつの間にか落ち着いていった。1対1で向き合うことを選んだあの日の自分を、今でもよかったと思っている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

