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「この資料は私が作成しました」気分屋の上司に手柄を取られかけた会議→私の主張で現場の空気が一変

機嫌で態度が変わる直属の課長
前職の直属の課長は、ものすごく分かりやすい気分屋でした。
穏やかな日は普通に話してくれるのに、忙しくなったり自分の思い通りにいかない案件があったりすると、急に挨拶も返さない、目も合わさない。
そういう日に限って、私の些細なミスを大きな声で指摘するんです。
「これ、前にも言ったよね?」と、周囲に聞こえるように。
同じ部の先輩が、苦笑いしながら小声で「今日はハズレだね」とフォローしてくれることもありました。
それくらい、態度の落差が分かりやすい人だったんです。
正直、空気を読み続けるのに疲れていました。
それでも、与えられた仕事は淡々とやるしかない。私はとにかく企画書づくりに時間を割いていました。
時間をかけた企画書が消えていく
特にモヤモヤしていたのは、私が休日返上で仕上げた企画書を、課長がそのまま自分の成果として部長へ報告していたことです。
本人は悪びれない様子で、「方向性は俺が示したから」とだけ言いました。
実際に書いた中身は、ほぼ全部こちらの作業だったのに。
反論しても、機嫌の悪い日に当たってしまえば話が長くなる。
そう分かっていたので、最初のうちは私も飲み込んでいました。
でも、似たような場面が、また会議の前に起きました。
新しく仕上げた資料を渡しただけで、課長は「これ、俺がまとめておいたから」と、隣の主任にまで言い出したんです。
会議の場でさらりと補足した一言
当日、会議室で課長が資料を配り、ひと通り説明を終えたところでした。
私はノートを閉じる前に、軽く手を上げて言いました。
「この資料は私が作成しました」
大きな声でも、責めるトーンでもありません。
事実だけ、さらりと補足しただけです。
場の空気は、ほんの一瞬だけ気まずくなりました。
誰かが咳払いをして、課長は「あ、そう、まあ細部はね」と濁します。
それでも、出席していた部長は私のほうを見て、軽く頷いてくれました。
あの目線で、ちゃんと見ている人は見ているんだと分かったんです。
その日以来、課長から露骨に手柄を持っていかれることが、確かに減っていきました。
気分屋は変わらなかったけれど、せめて成果の所在だけは取り戻せた。少しだけ、肩の力が抜けた瞬間でした。
あとから先輩に「よく言ったね」と笑われて、私はようやく、自分のために声を出していいんだと思えたんです。
我慢を重ねるよりも、事実を一行だけ添える。それで救われる毎日があると、知った会議でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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