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「俺、結婚してるんだよね」マッチングアプリで会った男が食事終盤に放った一言→冷静に席を立った40代の即決

「忙しい」と言っていた男との初対面
マッチングアプリで知り合った男性と何度かやりとりして、感じのよさそうな雰囲気だったので食事に行くことになりました。事前のメッセージでは「仕事が忙しくてなかなか休みがない」と書かれていて、その忙しい合間を縫って時間を取ってくれたのだ、と私は素直に受け止めていました。
当日、待ち合わせの時間にきちんと現れた相手は、メッセージの印象どおり物腰が柔らかい人でした。
最初の数分は会話も自然で、お互いの仕事の話を笑いながら交わしました。
けれど席に着いてしばらくすると、やたらとスマホを気にする仕草が目につきます。画面が光るたびに視線を落とし、料理が運ばれる前に席を外し、戻ってきてもまた画面を確認する。会話は続いているのに、意識の半分が別のどこかに置かれているのが伝わってきました。
「すみません、ちょっと連絡が立て込んでて」
言葉だけは丁寧でしたが、目はずっと別のどこかを向いていました。
仕事で忙しいと聞いていたから、最初のうちは取引先からの連絡だと自分に言い聞かせていました。
それでも、食事中に何度も席を外す姿は、どう考えても不自然です。違和感は小さなまま、しかし確実に積み重なっていきました。
食事終盤の一言に冷えた瞬間
デザートが運ばれた頃です。彼はカップを片手に、軽い口ぶりでこう言ったのです。
「俺、結婚してるんだよね」
冗談かと思って表情を確かめましたが、笑い飛ばしてはぐらかすつもりもなさそうでした。
それどころか、詫びる様子も一切ない。私が黙っているのを見て、相手はさらに続けました。
「でも、結婚自体うまくいってないし」
その瞬間、頻繁に光っていたスマホの理由も、席を外していた回数も、全部一本の線で繋がりました。
気持ちが一気に冷えていくのが分かります。腹を立てるよりも先に、ここに座っている時間そのものが惜しくなりました。
私はカップを置いて、相手の目をまっすぐ見て言いました。
「そういうことは、最初に伝えるべきじゃないですか。お互いの時間を分かち合うつもりはありませんので、私はもう帰ります」
声を荒げる必要はありませんでした。
相手は焦って何か言いかけ、店内で引き止めようと立ち上がる気配もありましたが、私は会計を済ませて先に店を出ました。
夜風が頬を冷やすのを感じながら、迷いなく駅へ向かう自分の足音だけが心地よく響いていました。家に着くまでの電車の中で、アプリのアカウントを削除し、相手のメッセージごと履歴を消去。
それで全部、終わりにしました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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