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「お金を貸して」割り勘で済んでいたはずの年下彼氏から告げられた一言→二股発覚で気持ちが冷めた瞬間

最初は払ってくれた年下彼氏、いつの間にか始まった割り勘
30歳のころ、共通の知人を介して知り合った年下の男性と付き合うことになりました。
背の高い、見かけのまあまあ整った人で、誘われたカフェでも初めての食事でも自然に伝票を引き寄せて支払ってくれる人だったのです。
年下だからと身構えていた私は、その仕草に少し気持ちが緩みました。
ところが、関係が落ち着き始めた三度目あたりから、雰囲気がふっと変わったのです。
会計のときに私が席を立とうとすると、彼はテーブルの上で電卓アプリをひらいて、こう言ったのでした。
「これ、半分ずつね」
口調は明るいのに、内容は明らかに線を引き直していました。
最初に払ってくれていたのは、たまたまだったのだろうか。私の中で小さな違和感が芽生えた瞬間です。それでも年齢差や収入差を考えれば割り勘自体は何ら不自然ではないので、私は何とか自分を納得させました。
けれど、流れはそこで止まりませんでした。何度目かのデートの帰り際、改札の前で彼は声のトーンを一段落として、こちらを見ずにこう告げてきたのです。
「お金を貸して」
声のトーンは穏やかでも、内容は段違いに踏み込んでいるのです。理由を聞き返した私の声は、自分でも分かるくらい固くなっていました。
びっくりした金銭要求、後から知らされた二股の事実に背筋が凍る
割り勘どころか借金の打診まで来た瞬間、頭の中で警報が鳴りました。
理由を聞くとどこか曖昧で、金額もそのときの空気で動くような言い方なのです。私は丁寧に断りつつも、心のどこかでこの関係はもう長くないだろう、という冷えた予感を抱えるようになっていました。
その違和感を裏付ける形で、決定打は別のところからやってきます。共通の知人と数か月ぶりに食事をした夜、近況の話の流れで相手がふと口を滑らせたのです。
「あの人、別の彼女もいたんじゃなかったっけ」
瞬間、息が止まりました。最初に支払ってくれていた優しさも、急に始まった割り勘も、そしてあの「お金を貸して」も、全部が一本の線でつながった気がしたのです。
私一人を相手にしている関係ではなかった。最初から複数の女性を回しているうちの一人として、私は数えられていただけだったのかもしれません。
その後、彼から連絡が来ても、私はもう返事を返しませんでした。怒りより先に立ち上がってきたのは、ぞっと冷えた怖さです。
あの背の高い穏やかな笑顔の裏で、何枚の財布と何人の心が同時に動かされていたのか。今でもその夜の改札の灯りを思い出すたび、背筋に薄い氷を当てられるような感覚がよみがえるのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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