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「そんな態度はクレームになるわよ!」理不尽に仕事を奪われた私。最終日の置き土産で定年直前の先輩を絶望させた

豹変したお局様と奪い取られた受電業務
派遣社員として大手コールセンターに配属された私。教育担当になったのは、もうすぐ定年を迎えるというベテランの女性社員でした。
「覚えるマニュアルがたくさんあって疲れるでしょうけど、焦らなくて平気だからね」
配属されたばかりの頃は親切にレクチャーしてくれていた彼女ですが、私が独り立ちしてスムーズに業務をこなし始めたあたりから、信じられないほど態度を硬化させていったのです。
始まりは、私のオペレーターとしての対応に対する理不尽な難癖でした。
「ねえ、今の声の高さ、ちょっと不快なんだけど」
「語尾を伸ばす癖、どうにかならないの?そんな態度はクレームになるわよ!」
研修で教えられた通りの丁寧なスクリプトで応対しているのに、アラ探しのような嫌言が続きました。同僚たちは「あの人は誰にでも厳しいから流しておけばいいよ」とフォローしてくれましたが、毎日のように浴びせられる言葉に私の精神は確実に削られていきました。
そして挙句の果てには、「あなたに任せるとお客様を怒らせるから」という身勝手すぎる理由で、私のヘッドセットを取り上げ、電話対応の仕事を完全に奪ってしまったのです。
最終日に突きつけた笑顔の最後通牒
直属の上司に報告しましたが、波風を立てたくない上司は先輩に注意することもなく、見て見ぬふりを貫きました。その結果、私は派遣契約を打ち切られ、事実上の退社へと追い込まれることになったのです。
悔しさに唇を噛んだ日もありましたが、このまま黙って引き下がるつもりはありません。
そして迎えた最終出勤日。私物の整理を終えた私は、意図的に視線を外している先輩の席へと近づきました。
「短い期間でしたが、色々と勉強になりました」
「……はい、ご苦労様。次の職場ではもっと謙虚に振る舞うことね」
最後の最後まで嫌味をぶつけてくる先輩に対し、私は満面の笑みを浮かべて言い放ちました。
「ご忠告痛み入ります。あ、そうでした。先輩からの熱のこもったご指導の数々、私のボイスレコーダーに余すことなく録音させていただいていたんです」
「……は?」
「日々の厳しいお言葉もばっちり記録されていたので、念のため派遣会社と本社のコンプライアンス部門に共有しておきました。定年を目前にして、退職金に響かないといいですね」
その瞬間、先輩の顔面から一気に血の気が引き、声も出せないまま石像のように固まってしまいました。周囲の同僚たちが驚きで静まり返る中、私は深く一礼をしました。
顔面蒼白の先輩を置き去りにして、軽やかな足取りでオフィスを出た私。見上げた空はどこまでも青く、私の心もすっきりと晴れ渡っていました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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