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「お願いしたデータ、まだなの!?」期限5分前に仕事を丸投げして責任転嫁する先輩。見かねた私が証拠を突きつけた結果

定常化する残業と、後輩を犠牲にする先輩
連日のように残業が当たり前となっている私たちの部署。
今日もフロアには、慌ただしくタイピングする音と疲労の入り混じったため息が充満しています。
そんな過酷な状況下でも、真面目な後輩は文句ひとつ言わずに食らいついていました。
しかし、彼女の努力が正当に評価されることはありません。面倒な業務をすべて後輩に押し付けて手柄を横取りする先輩のせいでした。
「あなたの勉強のために任せるわね。明日までによろしく」
先輩はいつも、もっともらしい理由をつけて自分の業務を丸投げするのです。
タイムリミット直前の責任転嫁と、痛快な反撃
そんなある日の午後、トラブルが発生しました。
先輩が担当していたはずの重要案件の提出期限が、なんと「今日の15時」だったことが判明したのです。
あからさまに焦り始めた先輩でしたが、次に彼女が取った行動は耳を疑うようなものでした。
「信じられない!お願いしてたデータ、まだ終わってないわけ!?」
自分が完全に失念していたタスクを突然後輩に押し付けた挙句、まるで後輩の作業スピードが遅いせいで期限に間に合わないかのように大声で責め立てたのです。
理不尽すぎる仕打ちに、後輩は血の気を引かせて立ち尽くしてしまいました。
そのただならぬ空気を察知し、奥の席から課長が怪訝な顔をして歩み寄ってきます。
「騒々しいな。例の資料、15時が期限だが進捗はどうなっている?」
課長の厳しい問い詰めに対し、先輩は悪びれもせず言い放ちました。
「申し訳ありません。彼女に一任していたのですが、思いのほか手が遅いようでして……」
息をするように嘘をつき、後輩を盾にする先輩。恐怖で肩を震わせる後輩の姿を見て、私は静かに立ち上がりました。
「課長、その件でしたらこちらで対応済みです」
私は手にしたタブレットをサッと課長に差し出しました。
「以前のデータを基に、私が作成して保存しておきました」
その画面を見て、安堵の表情を浮かべる課長。私はすかさず、先輩の方をまっすぐに見据えて告げました。
「それと……先輩が彼女にその作業を『今すぐやれ』と命じたのは、たった5分前のことですが」
「……えっ?」
フロアの空気が一瞬にして凍りつきました。
課長の鋭く冷たい視線が、狼狽する先輩へと注がれます。
「……なるほど、そういうことか。後で会議室に来るように」
顔を真っ赤にしてうつむく先輩の無惨な姿を見て、私の中のイライラはすっかり消え去っていました。
横顔を向けると、目に涙を浮かべた後輩が、ホッとしたように小さく微笑んでくれました。
胸のすくような、最高の瞬間でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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