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妻「勝手に食べた?」→夫「本当に知らないよ」冷蔵庫のプリンで口論。意外な犯人に夫婦も唖然【短編小説】

妻勝手に食べた→夫本当に知らないよ冷蔵庫のプリンで口論意外な犯人に夫婦も唖然短編小説

消えたご褒美プリン

家事と育児に追われる毎日、私にとって唯一の息抜きは、子供が寝静まった後のスイーツタイムです。先日、私はスーパーで奮発して、一つ400円もする「極上とろけるプリン」を買いました。

甘いものに目がない夫に見つかるとすぐに食べられてしまうため、冷蔵庫の棚の奥、納豆パックのさらに裏側に隠すという徹底ぶりでした。

そして夜、待ちに待ったリラックスタイム。「さて、いただきますか」とウキウキ気分で冷蔵庫を開けた私は、愕然としました。

ないのです。あの黄金色の輝きが、影も形もありません。あるのは納豆だけ。

リビングでは夫がのんきにスマホを片手にくつろいでいました。私はイライラを抑えきれず、背後から声をかけました。

「ねえ、勝手に食べた?」

私の声は怒りで震えていたと思います。

夫は顔を上げ、「は?何を?」ととぼけた様子を見せました。

「隠しておいたプリンよ!今日一番の楽しみにしていたのに!」

「本当に知らないよ。俺、帰ってきてからビールしか取ってないし」

「嘘つかないでよ。この家にあなたと私以外、誰が大人の場所にあるものを食べるっていうの?」

「知らないものは知らない!なんでそうやってすぐに疑うんだよ」

売り言葉に買い言葉。たかがプリン、されどプリンです。日頃の些細な不満も重なって、リビングには険悪なムードが漂いました。

「もういい、信じられない」と私が吐き捨てるように言い、夫もため息をついた、その時です。

夫婦喧嘩を止めた意外な登場人物

「……ぷりん、甘いねぇ〜」

ダイニングテーブルの下から、ひょっこりと小さな影が現れました。まさかの4歳の息子です。寝室でぐっすり眠っているはずの彼が、いつの間にか起きてきていたのです。

その手には、綺麗に洗われたかのように空っぽになったカップとスプーンが握りしめられていました。そして口の周りはカラメルソースで茶色くベタベタになり、まるで泥棒猫のような満足げな笑みを浮かべています。

「えっ……!?」

夫と私は顔を見合わせ、数秒の沈黙の後、同時に吹き出しました。

「あはは!これは完全な現行犯だ」

「まさか納豆の裏を見破るとは、将来有望だわ」

さっきまでの怒りは一瞬で消え去り、とげとげした空気は大きな笑い声に変わりました。

私は夫に「疑ってごめんね」と平謝りし、夫も「いいよ、犯人が可愛すぎるから許す」と笑ってくれました。 それ以来、我が家の「とっておきスイーツ」は、息子の手が届かない冷蔵庫の最上段へと隠し場所が変わりました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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