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「彼氏が10分に1回はLINEしろって言う」惚気る親友は知らなかった…彼氏が束縛する理由【短編小説】

彼氏が10分に1回はLINEしろって言う惚気る親友は知らなかった彼氏が束縛する理由短編小説

惚気る親友

「聞いてよー、彼氏が10分に1回はLINEしろって言うの。もう、愛されすぎちゃって困る!」

休日のカフェ。
親友はアイスカフェラテのストローをかき混ぜながら、頬を赤らめてそう言いました。
その手には、彼とお揃いだというスマホケース。彼女は本当に幸せそうでした。

でも、私はその笑顔を、素直に「おめでとう」という気持ちで見ることができませんでした。

「そ、そうなんだ。愛されてるね」

ぎこちない返事しかできない私を、彼女は「なに、妬いてるの?」とからかいます。
違う。
私が感じているのは、妬きもちなんかじゃなくて、もっとドス黒い、不安と焦りでした。

なぜなら、私は知っているからです。
彼女の彼氏が、なぜそんなにも頻繁に連絡を求めるのか。

束縛する理由

あれは、二週間前の金曜日の夜でした。
仕事の残業で疲れて、駅前の雑踏を早足で歩いていた時のことです。
向かいから、見慣れた顔が歩いてきました。彼女の彼氏でした。

(あ、どうも)

会釈しようとした私は、彼の隣にいる女性を見て、固まってしまいました。
親友とはまったく違うタイプの、派手な服装の女性と、彼は腕を組んでいたのです。
二人は楽しそうに笑い合い、まるで周りの目など気にしていない様子で、そのままネオン街へと消えていきました。

彼は、私には気づきませんでした。

あの日から、私の頭の中はずっと混乱しています。
親友が嬉しそうに報告する「彼の愛情表現」。
それは本当に、彼女が信じているような「愛情」なのでしょうか。

私には、どうしてもそうは思えませんでした。
「10分に1回」。それは、愛しているから心配、なのではなくて。 自分が他の女性と会っている時に、親友がどこで何をしているか把握しておきたいだけ。自分の「裏切り」がバレないように、親友の行動を監視しているだけ。

そう考えると、彼の「束縛」は、すべて自分のための「アリバイ作り」と「保険」にしか見えませんでした。

「あ、また彼からだ。『今どこ?』だって。もう、さっきカフェ着いたって言ったのに!」

通知画面を見ながら、嬉しそうに文句を言う親友。
彼女のその無邪気な笑顔が、私の胸を鋭く突き刺します。

今、この場で真実を話すべきか。 彼女の幸せを、私自身の「目撃」という曖昧な情報で壊してしまっていいのか。

でも、このまま彼女が「偽物の愛情」に縛られ続けるのを見るのは、もっと辛い。

私は、冷たくなったコーヒーを一口飲み干して、覚悟を決めました。

「ねえ、大事な話があるの。彼のことで…」

親友が、スマホから顔を上げました。 私は、彼女の目をまっすぐに見つめ返しました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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