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「邪魔だって気づかないの?」仕事帰りにドラッグストアへ寄った私に後ろの女性が放った一言→返す言葉もなく胸に残ったモヤモヤ

仕事帰りに立ち寄った、混み合う売り場
あれは平日の夜7時すぎ、残業を終えてドラッグストアに寄ったときのことだ。
妻に「お風呂の洗剤がなくなった」と朝から頼まれていたのを、退勤間際になってようやく思い出した。
仕事帰りに日用品を買うことがほとんどない私には、店の中のどこに何があるのかさっぱりわからない。
入り口の案内板を確認してから洗剤コーナーへ向かったが、たどり着いてみると商品の種類が想像以上に多くて目が泳いだ。
泡立ちタイプ、スプレータイプ、詰め替え用……。
妻から「緑のパッケージのやつ」とだけ言われていたが、緑がかった商品が三種類ほど並んでいて、どれが正解かわからない。
スマホで確認しようと立ち止まって棚を見上げていると、隣には同じくらいの年齢の男性客がいて、こちらも商品を見比べながら迷っている様子だった。
お互い少し場所を取ってしまっていたのだろう。それほど広くはない通路に2人が並んでいたとき、背後から声が飛んできた。
「邪魔だって気づかないの?」
振り返ると、60代くらいの女性が明らかに苛立った表情でこちらを見ていた。
私も隣の男性客も、一瞬固まってしまった。
言い返せないまま投げられた持論
「すみません、少し場所を取っていて」と私が口を開こうとした瞬間、女性はさらに言葉をかぶせてきた。
「あんたみたいな男は、こういうのは奥さんに任せなさい! 売り場に突っ立ってたって何もわかんないんだから!」
まったく予想していない言葉だった。
私はただ商品を確認しようとしていただけで、その女性の通行を故意に妨げていたわけではない。
けれど、相手の剣幕に圧されて言葉が出ず、「そうですね……」と半歩引くだけで精一杯だった。
女性はそのまま鼻を鳴らしてカートを押し、私の脇をすり抜けていった。通路の先に消えるまで数秒もかからなかった。
隣にいた男性客と目が合い、「大変でしたね」という顔で互いに苦笑いをした。それだけだった。
その後、結局スマホで妻に商品の写真を送り、「これ?」と確認してようやく正しい洗剤を手に取った。
レジを済ませて店を出たのに、頭の片隅にはあのひと言がずっと引っかかっていた。
「あんたみたいな男は奥さんに任せなさい」という論理は、一体どこから来るのだろう。
家族でシェアする日用品を夫が買いに来ることに、何か問題があるというのか。
仮に私が手ぶらで帰宅して「洗剤どうしたの」と聞かれていたとしたら、それはそれで困っていただろう。
自分で買いに来ても怒られ、来なくても困る。どちらに転んでも批判されそうで、返す言葉が浮かばなかった。それが、一番のモヤモヤだったのかもしれない。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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