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「これ、お子さんではありませんか」塾の先生が差し出したSNS画面→義母が孫を自分の娘として載せていた事実に絶句

塾の先生が差し出したSNSの画面
義母は遠方に住んでいて、年に数回会うかどうかの距離感だった。
私には小学校受験を控えた娘がいて、義母は会うたびに「かわいいかわいい」と娘の写真を撮りたがった。
祖母としての愛情の表れだと受け止めて、特に注意することもなかった。
家のアルバムで見返す程度なら問題はないと思っていたんです。たまの帰省で孫を可愛がる、ごく普通の祖母の姿に見えていた。
その日、知り合いの中学受験塾の先生から珍しく連絡が来た。
会って話したいことがあるという。普段なら立ち話で済む内容を、わざわざ場を設けてくる。
少し改まった様子に、嫌な予感が背中を走った。
待ち合わせの席に着くなり、先生はスマホを取り出してこちらに画面を向けた。
「これ、お子さんではありませんか」
差し出された画面に映っていたのは、紛れもなく娘の写真だった。
投稿していたのは義母のSNSアカウント。文章には「自分の娘」として、娘のことが綴られていた。
祖母の愛情のはずが、孫を「自分の娘」として外に発信していた。一瞬、空気が薄くなった気がした。スクロールする指が止められなかったんです。心当たりのある写真ばかりが画面を流れていった。
義実家を巻き込んでの撤退
小学校受験を控えた時期だった。
塾の先生にこの投稿がどう映っているかを思うと、頭の芯が冷えていった。
トラブルに巻き込まれていないか、受験そのものに影響しないか、画面の向こうに何人の他人がこの投稿を見たのか。考え始めるときりがなかった。
先生は気遣う口調で「念のため知らせておきました」と添えてくれた。
家に帰ってすぐ夫に共有し、義実家にも相談した。義父は言葉を失って黙り込み、義姉は強い口調で言ってくれた。
「こんなことはありえない!」
身内が憤ってくれたことだけが、わずかな救いだった。投稿はその日のうちに削除され、義母も電話越しに謝ってくれた。表向きは収まったかたちになった。それでも、心の底に張りついた冷たさは消えなかった。
一度「自分の娘」として外に出した感覚を持つ人と、これからも近い距離で付き合えるのか。
次にどんな写真がどこへ流れるのか、こちらでは管理しきれない。夫と話し合い、引っ越しを決めた。物理的に距離を置くのが、いちばん落ち着いた解決だった。
義母とはそれ以来、自然と会う頻度も減っていった。今ようやく、娘の写真を撮るときに肩がこわばらなくなった気がする。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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