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「サービスでつけるのが当たり前だろうが!」レジ袋有料に激怒する客。しかし、背後の男性による容赦ない一言で事態は急変

夕方のスーパーに響き渡る、理不尽なクレーマーの怒鳴り声
あれは仕事が終わった後、夕食の買い出しのために近所のスーパーへ立ち寄った時の出来事です。夕方の店内は買い物客でごった返しており、どのレジにも長い行列ができていました。
私も疲労を感じながら自分の番を待っていたのですが、突然、すぐ前のほうから鼓膜を突くような大声が聞こえてきました。
「おいあんた!なんで買った商品をさっさと袋に詰めないんだ!」
怒鳴り声を上げていたのは、私の直前に並んでいた年配の男性客でした。どうやら、レジ袋が有料化されていることに対して激しく腹を立てているようです。
「誠に申し訳ございません。現在、レジ袋は有料でのご案内となっておりまして……。一枚おつけいたしましょうか?」
レジを担当していた若い女性店員さんは、戸惑いの表情を浮かべながらも誠実に対応しようとしていました。しかし、年配男性の怒りの導火線にはすでに火がついており、勢いは増すばかりです。
「たかが袋の1枚や2枚、サービスでつけるのが当たり前だろうが!本当に気の利かない店だな!」
あまりにも理不尽な言いがかりをつけられ、店員さんは今にも泣き出してしまいそうな表情です。「申し訳ございません……」と何度も頭を下げるその姿は、完全に萎縮しきっていました。
周りにいた他のお客さんたちも「厄介なことになったな」という戸惑いの空気を漂わせつつ、遠巻きに見ていることしかできません。私も心の中で(早くこの場が収まってくれないかな)と不快感を抱きながら、ただ俯くことしかできませんでした。
最悪の空気を一変させた、後ろに並ぶ強面男性の痛快すぎる一撃
そんなレジ前の重苦しい空気を一瞬にして断ち切ったのは、私のすぐ後ろに並んでいた男性でした。振り返ってみると、そこにいたのは体格が良く、少し近寄りがたい雰囲気を持つ強面のお兄さんです。
彼は行列からスッと一歩前に出ると、怒り狂う年配男性に向かって、ひどく呆れたような口調でこう言い放ちました。
「おっちゃんさあ、たった数円の袋代すら惜しいくらい生活が苦しいわけ?」
その言葉に、店内は水を打ったように静まり返りました。お兄さんは一切怯むことなく、自分の財布から小銭をジャラッと取り出しながらさらに言葉を重ねます。
「もしそんなに金に困ってるんだったら、俺が代わりに払ってやってもいいぜ?」
あまりにも図星を突かれて恥ずかしくなったのか、それともお兄さんのただならぬ迫力に恐れをなしたのか。年配男性は先ほどの勢いが嘘のように言葉を失い、顔を茹でダコのように真っ赤にしました。
「……っ、ふざけるな!」
かろうじてそう言い残すのが精一杯だったようで、男性はレシートとお釣りをむしり取るように掴むと、逃げるようにその場から立ち去っていきました。
嵐のようなクレーマーが去った後のレジ前。お兄さんは、まだショックで震えが止まらない女性店員さんの方を向き、先ほどとはまるで違う穏やかなトーンで話しかけました。
「とんだ災難だったね。嫌な客もいるだろうけど、お仕事頑張ってね」
そう爽やかな笑顔を見せると、お兄さんは何事もなかったかのように自分の会計を済ませて店を出ていきました。
その場に居合わせた全員が、心の中で彼に大きな拍手を送った瞬間でした。それまでの張り詰めていた空気が嘘のように晴れ渡り、非常に胸がすくような体験でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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