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「君は自分のプレゼン資料すら理解していないのか?」理不尽な行動ばかりの上司が、大一番で自滅するまでの話

部下の血と汗を搾取する「手柄泥棒」の日常
私の職場には、部下の成果をそっくりそのまま自分の手柄に変換する、厄介な女性上司が君臨していました。
彼女の存在は、私の働く意欲を根こそぎ奪っていくものでした。私が睡眠時間を削って仕上げた渾身の企画書も、部長が同席する報告会では彼女の「作品」にすり替わります。
「私が一から構想を練り、彼女に実作業を指示した会心の出来です」
涼しい顔でそう言い放つ彼女を見るたび、私は込み上げる怒りとため息を必死に飲み込んでいました。
どれだけ頑張っても評価されない空しさ。理不尽に耐え続ける日々の中で、私の中にふと、ある決意が芽生えました。このまま黙って搾取され続けるわけにはいかない、と。
用意周到な罠、そして訪れた歓喜の瞬間
反撃のチャンスは、思いのほか早く巡ってきました。
会社の命運を左右する大型コンペの資料作成を、私が一手に引き受けることになったのです。
案の定、上司からはいつも通りの指示が飛んできました。
「最終確認は私がやるから、前日には必ずデータを渡すように」
もちろん、素直に完璧なデータを渡すつもりはありません。私は今回、資料のなかにひそかな「罠」を仕組んでおいたのです。
迎えたコンペ当日。
事前の予行演習もろくに行わず、上司は私が丹精込めて作った資料を背に、まるで自分が全てを考案したかのような得意げな表情でプレゼンをスタートさせました。
しかし、プレゼンが中盤の複雑なデータ分析のパートに差し掛かったところで、私が意図的に仕掛けておいた「古いデータへのリンクエラー」が作動します。
スクリーンに巨大な警告表示が出現した瞬間、上司の言葉がピタリと止まりました。すかさず役員たちから厳しい声が飛びます。
「この数値の根拠はどこにある?リンク先の詳細を説明してくれ」
想定外の事態に、上司は完全にパニック状態です。
「あ、あの、それは彼女が……」
窮地に陥り、またしても私に責任を押し付けようとしたその瞬間。私は絶好のタイミングで一歩前に出ました。
「申し訳ございません。そちらは上司の指示により急遽差し替えた箇所だったため、データの連携に不具合が生じたようです。本来提示すべき最新の分析結果はこちらになります」
私はそう告げると、手元に隠し持っていた完璧な完全版の資料を鮮やかにスクリーンへ投影しました。
よどみない私の解説を聞き、役員たちは深く頷いて納得の表情を見せます。その一方で、自分の指示だと言い切られたために否定もできず、資料の構造を一切理解していないことを露呈した上司は、見る見るうちに血の気を失っていきました。
会議終了後、部長から呼び出された上司。
「おい、君は自分がプレゼンする資料の中身すら把握していなかったのか?」
激しく叱責される上司の姿を横目に、私は心の中で静かにガッツポーズを決めました。
その後、この大型プロジェクトのリーダーには私が抜擢され、上司は全く別の部署へと異動させられました。他人のふんどしで相撲を取ろうとする人間には、いつか相応の報いが待っている。そう確信した、胸のすくような出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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